Spheroにとっては大忙しの1年だった。R2-D2、スパイダーマン、あるいはライトニング・マックィーンといったプロダクトをたてつづけに送り出していたのだ。なお、そうしたプロダクトに埋もれがちではあるが、Spheroはライセンス製品以外も開発している。今回発表されたものもノンライセンスのプロダクトで、名前をSphero Miniという。Sphero製品の中で、もっとも安価なモデルともなっている。
「Sphero製品をおおぜいの方に使ってもらいたかったのです」と、共同ファウンダー兼ソフトウェア・アーキテクトであるAdam Wilsonは述べている。
このSphero Mini、基本的にはSphero 2.0の廉価版だ。サイズは42mm x 42mmで、重さは46グラムとなっている。サイズをコンパクトにするために、2.0からワイヤレス充電などの機能を削っている(防水でなくなっていて、耐久性も2.0には劣るとのこと)。
そうはいっても、このMiniにも2.0の主要機能は搭載されている。スマートフォンのアプリケーションを利用して操作することができるし、スマートフォンゲームのコントローラーとして利用することもできる。Sphero Eduのアプリケーションを使えば、プログラミングを楽しむこともできる。
さらに新機能としてFace Driveを備えてもいる。これは表情によってMiniをコントロールするものだ。私も試してみたが、操縦者が笑顔を見せたりしかめっ面をしたり、あるいは首をかしげるなどしてMiniをコントロールするのはなかなかおもしろい。
さらにMiniには、近くにあるMiniを検知する機能も備わっているのだとのこと。ただし、この機能を活かした動作はまだ実装されていないとのことだ。
「たしかにディズニーなどとのコラボレーションからうまれてくる製品は面白いが、メジャーな映画やキャラクターとは無関係なMiniのようなデバイスに果たして魅力はあるのだろうか」と考える人もいるかもしれない。Wilsonによれば、紐付きでないことで、むしろFace Driveのような新機能を試すことができたのだとのこと。また、Spheroの基本方針である「プログラマブルでハッカブル」を自由に試すことができるのだとも話している。
「わたしたちSpheroにとっては、キャンペーンも、また製品のキャラクターも自由に設定することができるという魅力があります」とWilsonは述べる。「また、新しい技術は自社ブランドプロダクトに埋め込んでみたいという考えもあります」。
Sphero Miniはすでに販売開始となっており、価格は49ドル99セントだ。Sphero 2.0の半額ほどの値段になる。製品にはミニ・ボーリングピンやコーンも同梱されている。個性を発揮したいという人には、カラーバリエーションも容易されている。
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(翻訳:Maeda, H)