AdobeがIllustratorの新しいカラーパレットを実験中

米国時間4月26日、Adobeはバルセロナで行われたOFFFフェスティバルで、ベクター描画アプリケーションIllustratorの実験的機能を披露した。基本的な狙いは、Illustratorユーザーが写真などの画像をベースにしたカラーパレットを簡単に試せるようにすることだ。画像から作られたリアル世界のカラーパレットを使うことで、既存の描画作品を使って驚くほど簡単に新たなバリエーションを加えることができる。

ただし現時点では、これはAdobeがいうところの「チラ見せ」段階にありで、製品化にはまだ至っていない機能だ。

各機能は、最終的に対応するCreative Cloudアプリの一部になったりならなかったりする。しかしこの実験はかなりわかりやすいので、次期バージョンのIllustratorに入らなければむしろ驚くだろう。カラーパレットの抽出自体はさほど難しいものではない。実際同社は、Adobe Colorというこれを行うためだけのスタンドアロン・ツールをすでに提供している。ポイントはそのパレットを既存の作品にどう当てはめるかだ。現在どの程度うまくいっているかを説明するのは難しいが、少なくともAdobeのデモを見る限り、かなりシームレスな体験だった。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。