今週の創造力の火付け役は、何がいいかな? Amazonの、目的は一つしかないのに5ドルもするDashボタンはどうだろう?
Dashボタンは、頻繁に必要になる家庭用品を簡単迅速にAmazonにオーダーできる小さなハードウェアだ(上図)。上図の、洗剤「Tide」のボタンを洗濯機にくっつけておくと、洗剤がそろそろ少なくなってきたとき、それを押すだけで注文できる。しかしCloudstitchのCTO Ted Bensonは、このボタンに何でもやらせる方法を見つけた。
詳しくはBensonが書いた記事を読むべきだが、そのキモは:
- Dashは押すたびにユニークな信号を送ることに、Bensonは気づいた。
- Dashを開けてハードウェアそのものを改造するのは面倒そうだから、Bensonはネットワーク上の信号に目をつけた。その信号を自作のスクリプトで加工すれば、何でもやりたい放題になる。彼のデモでは、赤ちゃんの紙おむつを注文する信号をGoogle Spreadsheet(スプレッドシート)のレコードに変え、もうひとつのボタンは彼の赤ちゃんが昼寝から覚めたことを記録する。
- Dashが商品を注文しないようにするためには、最初のセットアップで商品を注文しないように構成すればよい。SKUを入力しなければ、何も注文されない。
なお、Amazonから入手した状態のままのDashは自力で動くが、改造Dashが動くためにはコンピュータが必要だ。ネットワーク上でボタンが押されたことを検出したら、すぐに反応しなければならない。そこらが、ちょっと難しいが、でもやはり、楽しいハックだ。