つい先ほどAmazonは、予想を下回る第4四半期決算を発表した。純利益は45%減の9700万ドル、希薄化後1株当たり0.21ドルで、2011年同期のそれぞれ1.77億ドル、0.38ドルを下回った。売上は22%増の212.7億ドルで、前年同期の174.3億ドルから上昇した。アナリストらの予想は、1株当たり利益0.27ドル、売上222.6億ドルだった。予想値が高いのは、もちろん第4四半期に年末商戦が含まれているからだ。
「われわれは予期していた変遷を迎えている」と、Amazonaのファウンダー・CEO、Jeff Bezosは語った。「5年間を経て、電子書籍は本社の数10億ドル事業となり急速に成長している。前年から約70%伸びた。対照的に紙書籍では、12月の売上伸び率は書店としての当社17年の歴史で最低となるわずか5%だった。Kindleおよび拡大し続けるそのエコシステムと品揃えに対するお客様からの反響には、われわれ一同喜びと感謝にたえない」
経常利益は56%増の4.05億ドル、前年同期は2.60億ドルだった。同社の現金保有高は80億ドル。
通年では、総売上が27%増の610.9億ドルで、前年の480.8億ドルから伸びている。経常利益は22%減の6.76億ドル、前年同期は8.62億ドル。年間損益は0.39億ドルの損失で、1株当たり0.09ドル、前年はそれぞれ6.31億ドル、1.37ドルの利益だった。
AmazonのQ4は、製品、Eコマース、クラウドそれぞれに大きな出来事が続いた。Kindle Paperwhiteはデビューを果たし、一時期品切れ状態となったが、BezosはこのデバイスがAmazonに利益を与えていないことを認めた。同社はクラウドドライブに数多くの機能強化を行うと共に、ストリーミングサービスのコンテンツを拡大した。この四半期中、AmazonのEC2サービスは何回かのシステム停止にも見舞われた。
年末商戦に関してAmazonは、同社始まって以来最大の年末で、ピーク時には1日に2650万件の商品を販売したと言った。Amazonのタブレットは消費者に最も人気の高かった商品であると同社は12月に言った。Kindle Fire HDは、売上ナンバー1で、ギフトされた商品、欲しい商品共にランキング1位たった。また、2012年のサイバー・マンデーはKindleの売上台数が史上最大の日で、ホリデーシーズンのゲーム売上は対前年比250%増だったとAmazonは言った。
2013年第1四半期の予測は、総売上150~166億ドルで前年同期比14~26%増。経常利益(損失)は、-2.85億ドル~0.65億ドル、前年同期は1.92億ドルだった。
この後決算報告会見を聞き、Bezosが何を言ったかを報告する予定だ。
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(翻訳:Nob Takahashi)