Apple Cardが登場した時、誰もが気にしていた問題のひとつが、取引明細をダウンロードして経費管理ソフトやスプレッドシートにインポートできるかということだった。当時の答えは、ノーだった。
Appleは、Apple Cardユーザーが月間取引明細をダウンロードして、個人会計アプリやスプレッドシートで利用できるようになると発表した。
先日私が、Mintに代わる会計・予算アプリの お薦めをリクエストしたところ、多くの回答にあったのが市場にあるツールの多くがスプレッドシート指向であるという指摘だった。Mintはインポートが可能で、Clarity Money、YNAB、Lunch Moneyも同様だ。そしてもちろん、Googleスプレッドシートやその他のスプレッドシートアプリに続々登場している個人用ソリューションもそうだ。
最も推薦の多かったアプリで現在、私がテストしているCopilotは、スプレッドシートのインポートに対応していないが、ファウンダーのAndres Ugarte(アンドレス・ウガルテ)氏は、開発予定に入っていると私に話していた。ウガルテ氏はAppleによる今回の発表について「Apple Cardのサポートはユーザーから一番多い要望なので、Copilotにデータをインポートできる方法を提供することをとても楽しみにしている」と語った。
月間取引明細をスプレッドシートにエクスポートする方法は以下の通り。
- Walletを開く
- 「Apple Card」をタップ
- 「Card Balance(カード残高)」をタップ
- 取引明細の月をタップ
- 「Export Transactions(取り引きをエクスポート)」をタップ
まだ月間取引明細がない人は、作成されるまでこの機能は見えない。最後のステップでは、標準的な共有画面が表示されて、メールやメッセージなど通常の方法でファイルを送信する。現在のフォーマットはCSVだが、近いうちにOFX(Open Financial Exchange)形式も加わる予定。
というわけで、Apple Cardの月間取引明細をダウンロードして利用できるツール(あるいはスプレッドシート)を使っている人は、やっとその望みが叶う。Plaidやアカウントへのリンクに特化したAPIレベルのアクセスを必要とするツールを使っている人は、もう少し待つ必要がある。
いつそれが可能になるかAppleからの情報はないが、開発チームが今後も新機能を公開していくことを私は知っているので、いずれ提供されるだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )