クックパッドの連結子会社であり、料理動画事業を展開するCookpadTVは8月23日、三菱商事を割当先とした第三者割当増資により40億円を調達することを明らかにした。
CookpadTVはクックパッドの料理動画事業を分社化する形で、2018年4月に設立。2017年12月スタートの大手流通チェーンと連動して実店舗で料理動画を配信する「cookpad storeTV」をはじめ、ユーザー投稿型の動画撮影スタジオ「cookpad studio」、ライブ配信を通じてプロの料理家や有名人から料理を学べる「cookpadTV」など料理×動画の軸で複数のサービスを運営してきた。
中でもcookpad storeTVは全国のスーパーマーケットからの要望が高く、独自開発した店頭サイネージ端末の設置台数はまもなく1万台を突破する予定。配信している料理動画の週間閲覧者数も350万人を超えたという。
今回CookpadTVがタッグを組む三菱商事は原料調達から小売まで、食のバリューチェーンごとに事業アセットを持ちグローバルで食品関連の事業を展開する。資本提携を通じて三菱商事のネットワークやノウハウを活用し、cookpad storeTVの成長スピードを加速させるのが狙い。国内だけでなく海外進出も視野にいれていくという。
また三菱商事がグループ企業と展開する流通企業向けのデータ分析事業と連携した広告商品の開発など、店頭での新サービスの提供にも取り組む。
CookpadTVでは調達した資金をもとに積極的なプロモーションを実施し、cookpad storeTV以外の事業も含めてさらなる成長を目指すとともに、両者の強みを生かした新規事業も「年内を目処に開始する予定」としている。