休眠していたDeNAの女性向けファッションキュレーションメディア「MERY」がついに復活するようだ。本日、DeNAは小学館との共同出資会社、株式会社MERYを2017年8月8日に設立することを発表した。株式会社MERYでは運営体制を刷新し、新しく女性向けのファッションデジタルメディア「MERY」を提供するという。株式会社MERYの資本金は6億5万円、出資比率は小学館66.66%、DeNA33.34%だ。
DeNAは本日のプレスリリースで以下のようにコメントしている。
共同出資会社では、記事掲載に至るまでの作成、編集、校閲などのノウハウが必要な業務に関しては小学館が、システム構築やネット上のマーケティングなどのサポートはDeNAが中心となった体制を確立していきます。そのうえで、従来の「MERY」における運営体制を抜本的に刷新のうえ、全ての記事を新たなプロセスに則り作成し、新しい「MERY」の誕生を目指します。
DeNAは2016年12月上旬、WELQに端を発したキュレーションメディアの問題により、運営していた8つの特化型のキュレーションメディアの記事を全て非公開化した。少し遅れて、同月7日にMERYの全記事も非公開化している。
ただ、DeNAは記事非公開化後もMERYブランドを活かす道を模索し続けていたようだ。2017年4月、DeNAは小学館とデジタルメディア事業を検討するための基本合意を締結した。小学館との話し合いの結果、株式会社MERYの設立に至ったとDeNAの広報担当者はTechCrunch Japanの取材に答えた。
MERYを抜本的に刷新し、年内をめどに新しいMERYを始動する予定と担当者は話す。記事作成や編集は小学館が、ウェブメディアの運営とマーケティングはDeNAが担当する。MERYは過去に雑誌も刊行していたが、ひとまずはウェブメディアのみ提供するそうだ。DeNAが展開していた他のキュレーションメディアブランドに関しては復活する予定はないと話している。
プレスリリースでは新しいMERYでは非公開化前のMERYの記事は使用せず、非公開化前のMERYで生じた諸問題については、引き続き株式会社ペロリが対応すると記している。