デリバリーサービスのDoorDashが、DoorDash for Workと名付けた一連のプロダクトで、企業がリモートワークの従業員に食事を提供する方法を計画している。
主なプロダクトは4つ。まずDashPass for Workは、何千ものレストランからのオーダーに対し配達料を免除しているDashPassプログラムの費用を雇用主が負担できる。DoorDashによると、ニューヨークのマウントサイナイ病院は4万2000名のヘルスケア従業員にDashPassの会員資格を無料で提供している(PRNewWire記事)。DashPass for Workのその他の顧客には、Charles SchwabやHulu、そしてStanford Research Parkがいる。なお、DashPassとはAmazon Primeの送料無料のDoorDashバージョンのようなものだ。
DoorDash for Workには、雇用主が食事のオーダーに対してクレジットを提供する機能もある。日にちや時間制限のオプションもあり、雇用主は誰かが働いていれば食費を確実に払うことになる。リアルな仕事の場合は、個々の食事のオーダーを大きなグループにまとめることもできる。そしてこのサービスには、従業員のギフトカードもある。例えばZoomは、従業員の誕生日にカードを贈っている。
DoorDashのトップであるBroderick McClinton(ブロデリック・マックリントン)氏はブログで「新型コロナウィルスは私たちの日常生活に深刻な影響を与えた。私たちの食べ方にまでも」と書いている。
マックリントン氏はさらに続けて「出勤途中にお気に入りのバリスタに会ったり、ランチルームで同僚とおしゃべりする代わりに今の私たちは、キッチンで多くの時間を過ごし、家で個食している。友達と会ったり、お気に入りのレストランを支援する時間を失った、このニューノーマルにおいては、企業はそれに適応し、社員の幸福と生産性をサポートする新しい方法を探している。そのためには、在宅勤務時代の新しい福利厚生が必要だが、その中には食の支援も含まれる」ともコメントしている。
新型コロナウィルスの感染蔓延のときでも、仕事がある人は無料の食事をそれほど重視しないと思うが、DoorDashが先月1000名の米国人労働者にアンケート調査をしたところ、その90%が「会社の食べ物関連の福利が恋しい」と答えている。
そこでDoorDash for Workというプログラムは、雇用主が食事方面の福利を継続できる方法として設計されている。そしてそれはまた、DoorDashに新しい収益源をもたらす。
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