買収された会社のCEOが口をそろえていうのは、買収した会社のリソースを活用することで、自分たちだけでやるよりもはるかに多くのことができるということだ。Droneの共同創業者であるBrad Rydzewski(ブラッド・リジェフスキ)氏は、買収されてからわずか7カ月で自社がHarnessの一員であることから大きな恩恵を受けていると語り、また米国時間3月18日に同社はオープンソース・プロジェクトの大幅な見直しを発表した。
これまでDroneと呼ばれていた企業は現在はHarness CI Community Editionと呼ばれており、リジェフスキ氏によると、HarnessのCEOであり創業者であるJyoti Bansal(ジョティ・バンサル)氏はオープンソースのDrone製品の開発を100%続けるという約束を守ってくれたという。
「買収後の7カ月間、コミュニティの活動の多くはHarnessがプロジェクトとして提供してくれたリソース(デザイナーやプロのライターへのアクセスなど)を利用したもので、これらはほとんどのオープンソースプロジェクトにとって贅沢なものです」と、リジェフスキ氏はTechCrunchに語った。
リジェフスキ氏はこれらの追加リソースにアクセスすることで、Harnessに参加しなければ不可能だった高度な洗練さをプロジェクトにもたらすことができたと述べている。同時に、CIチームはプロジェクトの2人の共同創業者から15人にまで成長し、Harnessツールセットの一部になったことで、プロフェッショナルなCIツールを構築することができたと同氏は語る。
リジェフスキ氏によると、コミュニティのアップデートの中で最も重要なのは、よりプロフェッショナルな雰囲気を持つ新しい洗練されたインターフェースだという。さらに開発者は、リアルタイムのデバッグツールや新しいガバナンスおよびセキュリティ機能の恩恵を受けながら、プロジェクトがパイプラインにそってどのように進むかを視覚化ツールで見ることができる。
Harnessに買収される前はわずかな予算で仕事をすることに慣れていたリジェフスキ氏にとって、困惑するほどの大金だ。「Droneはオープンソースのプロジェクトとして非常にささやかなスタートを切ったが、今では市場に出ているどんな製品、たとえ何億ドル(何百億円)も調達したプロダクトにも負けないと思う」とリジェフスキ氏は述べた。
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画像クレジット:Cecilie_Arcurs / Getty Images
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(文:Ron Miller、翻訳:塚本直樹 / Twitter)