スマートフォンを持って回すと、Facebookのニュースフィードに投稿された最新動画もユーザーの回転に合わせて動き、シーンの隅々まで見ることができるようになる。Facebookは今日、ニュースフィードに360度動画の投稿ができるようになったと発表した。現在ウェブとAndroidのみの対応だが、数カ月以内にはiOSにも対応する。ローンチに合わせ、Star Wars、Discovery、GoPro、LeBron James & Uninterrupted、NBCのSaturday Night Live、VICE といった発行元が360度動画の投稿を開始する予定だ。
この新しい動画フォーマットで、これまにでない没入体験ができる旅の動画を共有したり、注目を集めるこのアート形式を多くの人に届けたりすることが可能になる。また、新しいコンテンツ形式が利用できるようになれば、企業も360度の動画広告を作って、フィードのリーチを促進するためにお金を落とすことができる。
Mark Zuckerbergは、テキストから写真や動画、そしてVRへ、より鮮やかなコンテンツ形式が提供できるように注力していると話していた。しかし残念なことに、まだモバイル端末をGoogle Cardboardや他のVRヘッドセットに直接付けて、顔を動かしながら動画を視聴することはできない。VRのヘッドセットのレンズに合わせ、画面を2つに分けるようこともその内できるようになるとも予想できるが、その場合動画を隣り合わせの2つのレンズで撮影する必要が出てくる。
今の機能では、ウェブやモバイルの画面をスワイプすることで、別の角度から動画を視聴できる。スマートフォンではジャイロスコープがユーザーの回転する動きを読み取って、それに合わせて動画の視点を変えることも可能だ。Facebookは既にニュースリーダーアプリのPaperでこれらの機能を少しだけ試していた。Paperでは、モバイルを前後に傾けることで、パノラマ写真の視点を変えることができる。
動画を撮影するには、800ドルほどするBubblcamのような多少高額な360度カメラで撮影する必要がある。このことから、最初は一般のユーザーではなく、大手ブランド企業や出版元が共有する動画を目にすることが多くなるだろう。しかし、テクノロジーが低価格になり、カメラも高性能になれば、この没入型の動画形式を多くの人が利用できるようになる。
FacebookがOculusを買収した際、Zuckerbergは仮想現実が人を結びつけたり、同じ空間にいるように感じたりできることの可能性について話した。それらのミッションの成果は実りつつあるようだ。
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