Firefoxのパスワードマネージャーがより厳しくなった

Mozillaが今日(米国時間5/5)、Firefoxブラウザーのバージョン76を立ち上げ、それにより二つの新しい機能をローンチした。このオープンソースのブラウザーを前から使ってる人は、たぶん気がつくだろう。

今日のリリースの目玉は、パスワードマネージャーの強化だ。そのFirefox Lockwiseと呼ばれる機能は、今度から、ユーザーがブラウザーの「ログインとパスワード」のページから認証情報をコピー&ペーストしようとするとデバイスのパスワードを求める。デバイスのパスワードが確認されたら、5分間だけ認証情報を見たりコピーできる。これにより、そのユーザーのマシンで他の人がパスワードで保護されたサイトにアクセスすることがやや難しくなる。自分のコンピューターをほかの人とよく共有しているユーザーにとって、とくにありがたいだろう。

Lockwiseのもう一つ新しい機能は、最近のセキュリティ事件で盗まれたパスワードと同じ弱いパスワードを使っていると警告が出ることだ。もちろん前と同じパスワードを使うべきではないけど、でも警告は、アクセスしたWebサイトが最近ハッカーにやられて、ユーザーのIDやパスワードが盗まれた可能性があるときにも出る。

Lockwiseのパスワードジェネレーターはさらに多くのサイトで使えるようになり、また、文字と数字と記号を12使ったランダムな文字列を新しいパスワードの候補としてユーザーに代わって作ってくれる。

バージョン76のFirefoxには、YouTubeなどのビデオサイトで使うピクチャーインピクチャーモードの改良版がある。この機能を使うと、ほかの仕事しながら画面の隅っこでビデオを見続けることができる。ただし、ポップアップウィンドウでビデオを見ているときは、YouTubeなどのサイトを閲覧することはできない。でも前から、画面のサイズを変えられたらいいのに、と思っていたけど、今度からはそれができる。バージョン76では、ポップアップしているビデオの上でダブルクリックすると、全画面表示になる。ささやかだけど、嬉しい機能だ。

アップデート: PiP(ピクチャーインピクチャー)モード自身が新しいのではない。ダブルクリックによる全画面表示が新しいのだ。

今度のFirefoxでは、何もダウンロードしなくてもそのままでZoomを使えるようになった。そしてWebサイトを高速に描画するGPU機能WebRenderを使えるマシンが、大幅に増えた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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