GitHubがEaselを買収した。Easelは、ブラウザ上でWYSIWYGでWebサイト/ページをデザインできるツールで、2012年にY Combinatorから世に出た。買収額などは、公表されていない。
EaselのチームはGitHubの社員にはなるけど、サービスは従来どおり続く。サポートも継続するし、それまでの有料ユーザ向けの有料サービスの内容も変わらない。
Easelを作ったBen OgleとMatt Colyerは、本誌のBryce Durbinによると、二人がAdrollのエンジニアだったとき知り合った。彼らは、WebのデザインはWeb上で行われるべきだ、と信じている。だって、ユーザがページやサイトを見るのはWebの上だから。
Easelの最大の威力は、ブックマークレットとChromeのエクステンションを使って既存のWebサイトを簡単にインポートできることだ。何もかも、最初から最後までブラウザ上にあるから、プロトタイプのテストもすぐできる。また共同作業のためのコラボレーション機能(編集、コメントなど)もある。Bootstrapをサポートしているので、レスポンシブな(応答性の良い)サイトのデザインができる。
有料プランは、個人は月額15ドルから、小さなチームは50ドルからだ。
GitHubはもともとデベロッパ向けの技術的サービスだが、Easelがその上で使えることによって、ユーザ層をデベロッパ以外にも拡大できるだろう。
GitHubの買収は、これが初めてではない。2011年にはOrdered Listを買収し、そのプロダクトであるSpeaker DeckとHarmonyにより、オンラインのWebサイト構築とコンテンツ管理サービスの機能を持つことになった。今でもこの二つは使えるから、Easelの将来にとっても好都合だ。
以下は、Easelからの発表声明の全文だ:
Easelを始めたのは、これまでのWebデザインのワークフローが不満だったからだ。デザインの段階的な磨き上げはもっと単純明快であるべきで、同じことの繰り返しであってはならない。GitHubに加わっても、この目標は変わらない。
そのほか、あらゆる点でEaselは今までどおりに利用できる。有料プランのサポートも継続するし、その内容も前と同じだ。これからも、Easelを楽しく使っていただきたい。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))