今年の早い時期にGoogleは、ローコストのコールドストレージサービスNearlineを発表し、そして今日ついにそのベータが終わって一般公開にこぎつけた。競合製品、たとえばAmazon Glacierは、コールドストレージのデータにアクセスするのに数時間もかかることがあるが、Googleはこのアーカイブのデータを数秒で利用できる、と約束している。
Nearlineは今やGoogleの公式のプロダクトとしてSLAもあり、99%のアップタイムをGoogleは約束している。Google Compute Engineの99.95%に比べると低いが、アップタイムがやや低く、レイテンシーもかなりあることは、低コスト化の必然的な結果だ。でもそれが動くインフラストラクチャは、Googleのそのほかのクラウドコンピューティングサービスが使っているものと同じであり、しかもGoogleの標準のクラウドストレージサービスに比べると半分以下の料金だ。
今日(米国時間7/23)のローンチとともに、新しい機能も加わった。中でも重要なのは、オンデマンドI/Oだ。通常でもNearlineのデータは4MB/秒でリードできるが、このオンデマンドならバーストだ。なおこの新機能は、ローンチ後3か月は無料だ。
Googleは今日、Cloud Storage Transfer Service(前の名前はGCS Online Cloud Importサービス)も一般公開した。このサービスを使うと、AmazonのS3やそのほかのHTTP/HTTPSサーバからデータを容易に、GoogleのストレージサービスやNearline用のTCO計算機へインポートできる。だからサービスのコストも、把握しやすくなる(AWSなどに比べると)。
他社からの移行促進策としてGoogleは、データを競合サービスからNearlineに移したユーザには100ペタバイトのNearlineクレジットを提供している。100ペタバイトというと、ほどんど底なしのような量だが、潜在ユーザに強い印象を与えることは、できるだろう。ただし対象ユーザは、GoogleのCloud Platformの新規ユーザでなければならず、しかも最初の1ヶ月だけだ。“1PB以上のデータを他社からNearlineへ移行させた者には、もっと多くの月を与える”、という副則もある。ただしその1PBは、最初の3ヶ月のあと、1年以上Nearline上に保持しなければならない。
100PBは一種の宣伝材料でもあるが、なにしろGoogleは企業に本気で、コールドデータ(長期保存データ)をNealineに入れて欲しい、と願っているのだ。安いし、パフォーマンスも良いよ、と。
ただし大量のデータの移動は、ヘタにやると混乱してしまうから、GoogleはActifio、Unitrends、Pixit Media、CloudBerry Backup、Filepickerなどのサービスとパートナーして、データの移行を行うユーザ企業をお助けするつもりだ。