Google Chromeに挑戦するThe Browser Companyはブラウザー界のTeslaを目指す

シリコンバレーの著名な投資家数名が、Google Chromeの市場支配に挑戦しようとするソフトウェアスタートアップを支援している。

The Browser Companyというそのスタートアップを率いるJoshua Miller(ジョシュア・ミラー)氏は、オバマ政権のプロダクト担当ディレクターを務め、現在はJosh Kushner(ジョシュ・クシュナー)氏の投資企業であるThrive Capitalの投資家の1人となっている。

情報筋によると、このニューヨークのスタートアップはこれまで500万ドル(約5億4000万円)あまりの資金を調達しているという。同社の支援者の中にはLinkedInのJeff Weiner(ジェフ・ワイナー)氏やMediumのEv Williams(エブ・ウィリアムズ)氏、FigmaのDylan Field(ディランフィールド)氏、NotionのAkshay Kothari(アクシェイ・コタリ)氏そしてGitHubのJason Warner(ジェイソン・ワーナー)氏らがいる。

The Browser Companyは、具体的に何に取り組んでいるのかにを公表していない。同社が作っている新しいブラウザーは、必要最小限の機能だけの簡素なものとは逆に、今日のウェブアプリケーションの柔軟なインタフェイスに積極的に対応しようとする。ブラウザーのバックエンドにはChromeブラウザーの骨格でもあるオープンソースのChromiumを利用して、ウェブの幅広い現在のスタンダードを最初からシームレスにサポートする。

The Browser Companyのサイトには「今のインターネットは複雑すぎる。ブラウザーがそれらをもっとわかりやすくしてくれたら、嬉しいよね」といったメッセージが掲載されている。

ミラー氏に電話でインタビューしたが、あまり詳しい話は聞けなかったが、プロダクトの機能については「競合他社に先を越されたくないので、今はあまり詳しい話はできない」と答えてくれた。

ブラウザー市場に対するChromeの画一的なアプローチに挑戦しようとしている若いスタートアップは従業員6名のThe Browser Companyだけではない。本誌の有料記事であるExtra Crunchで、投資家たちが支援しているそれらの若いブラウザースタートアップを取材している。

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GoogleのChromeがブラウザー市場を完全に支配している。2016年にGoogleは、そのアプリケーションのインストール数が約20億になったと発表した。その後、競合製品であるFirefoxやInternet Explorerのユーザーはさらに減って、Chromeの首位がさらに固まっている。

GoogleはChromeを、世界中の何十億もの人が問題なく使える安全な製品にしようとしているため、ミラー氏が話すように主張や個性がない。彼によると、The Browser Companyの目標はChromeに置き換わることではなく、自分のニーズにさらに満たすブラウザーを求めている特定のChromeユーザーのサブセットを探していることだという。

この点についてミラー氏は「ウェブブラウザの機能に進歩がなくなってから久しいが、その原因はビジネスモデルが広告収入に依存しているからだ。ChromeとSafariはトヨタやホンダだと思う。信頼性があって入手しやすいし、誰もがアクセスできてシンプルだ。しかし、私たちが作ろうとしているのは、ウェブブラウザのTeslaなんだ」。

ミラー氏によると、2020年後半にはThe Browser Companyはユーザーによるベータテストを開始したいと考えているという。

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画像クレジット:The Browser Company

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(翻訳:iwatani、a.k.a.

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TechCrunch Japan

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