Google(グーグル)は米国時間11月14日、Expeditionsのサポートを終了すると発表した(9to5Google記事)。またVRコンテンツ用のアプリも2021年6月にはPlay StoreとApp Storeからも削除されるという。「ExpeditionsでGoogle Arts and Cultureを拡張する」というやや紛らわしいタイトルのブログ記事では、同社はプロジェクトのためにキャプチャされた360度のツアーは存続するが、Google Arts & Cultureに移動すると伝えている。
プログラム管理、教育担当ディレクターのJennifer Holland(ジェニファー・ホランド)氏によると、この決定は学生や教育者がコンテンツをより利用しやすくするために行われるという。
「教室で学生を引き込むことは、近年はまったく異なる意味を持つようになりました。世界中の学校が教育をゼロからハイブリッドな世界へと根底から見直す中で、私たちもその時々の状況にあわせてツールを調整し、同時に未来のために構築する方法について深く考えてきました」と、ホランド氏は伝えている。「VRヘッドセットを使った没入体験はすべての学習者が利用できるとは限らず、ハイブリッド学習への移行がExpeditionsを効果的に利用する上での課題となっていると認識しています」。
このコンテンツはArts & Cultureのミュージアムツアーやその他のコンテンツと一緒に提供され、すべてのユーザーが無料で利用できる。これは少なくとも、大規模な学校閉鎖の一因となった新型コロナウイルスの世界的流行に直面しながら、子どもたちの教育を維持しようと奮闘してきた教師と保護者にとって小さな勝利である。
注目すべきは、グーグルが不運なVRプラットフォームであるDaydreamのサポートを終了すると発表してから、およそ1カ月後にこのニュースが発表されたことだ。4年前に立ち上げられたこのプロジェクトは低コストのVR体験をを提供するため取り組みだったが、その潜在能力を発揮することはできなかった。
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)