GREEがVRコンテンツの初期段階のスタートアップを育成するために$12Mのファンドを立ち上げ

Andrew Nicholls demonstrates the latest version of a View-Master, a collaboration between Mattel and Google, at the Mattel showroom at the North American International Toy Fair, Saturday, Feb. 14, 2015, in New York. The new version of the classic toy uses Google's smartphone-based virtual reality solution, Cardboard. (AP Photo/Mark Lennihan)

GREEが今日(米国時間4/13)、初期段階のVRコンテンツ企業に成長資金を提供していくために、1200万ドルのファンド、GVR Fundを立ち上げた。

このファンドは主にVRのコンテンツ企業が対象で、GREE VR Capitalの専務取締役Teppei Tsutsui(筒井鉄平)によると、ファンドはゲームとゲーム以外のVR企業を半々ぐらいで対象にしていきたい、という。

“Oculus, Samsung, HTC, Googleなど業界の主要な選手たちと一緒に仕事をしてきた経験のあるわれわれには、この市場に大きなインパクトを与えうるほどの実力とコネがある”、とTsutsuiは語る。

同社はモバイルの経験が長いので、VRも主にモバイルのプラットホームを探していきたい。GREEはすでにこのファンドから、VRChatへの最初の投資をしている。それはユーザーが独自の仮想現実世界をUnityで作り、それらをまるで巨大なVRチャットルームみたいに公開しシェアしていく、というプラットホームだ。注目すべきは、Colopl VR FundとmixiがこのファンドのLP(Limited Partner)であることだ。

“GVR Fundは、今後伸びていくプラットホームとしての、仮想現実のポテンシャルに対する、GREEのコミットメントを強く印象づけるものである。弊社は、コンテンツのデベロッパーであるだけでなく、投資家でもある、と考えている。われわれが過去に作り出したものと同等の価値を、モバイルのプラットホームが離陸していく今、企業への投資で作っていきたい”、とGREEのSVP Naoki Aoyagi(青柳直樹)が声明文で述べている。

GREEは、この特定のファンドを発表するよりも前に、内部的にVRに向かって動いている。たとえば昨年11月にはGREE VR Studioを作り、同じく昨年のTokyo Game Showでは、同社の初めてのVR作品を披露した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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