iRobotのCEOが、ルンバのマッピングデータを売ることは決してないと明言

iRobotのCEO、Colin Angleは、今週このような話をすることになるとは思っていなかっただろう。これに先立つ数日間は、iRobotはプライムデイRoomba(ルンバ)セールスの売り上げが好調だったことによる、好調な第2四半期の収益を発表したり、欧州最大の販売代理店を1億4100万ドルで買収したりしていた。それなのにCEOと彼が創業した会社は、突然家庭のプライバシー問題の中心になってしまった。彼がRoombaの家庭内マッピングデータを最も高い値段を付けたものに売ろうとしているというレポートが出されたからだ。

AngleとiRobotはこの数日というもの火消しに必死だ。私たちが今週の早い段階で連絡をとったときには、Angleは歯切れ悪い物言いながら「iRobotはデータを売る計画は立てていません」と答えた。しかし今日ZDNETに掲載された新しい声明では、この問題の核心に切り込んでいる。その声明は「iRobotがあなたのデータを売ることは決してありません」という宣言で始まっている。

言うまでもなく、こうしたはっきりとした声明は、数日間手をこまねくことはせずに、すぐにでも会社から出されるべきものだった。Angle自身は、会社が情報をサードパーティに対して売る計画があるなどとは決して話したことはない、と断言している。一方、オリジナルのレポートでは、マップが「顧客の同意を得て無料で」共有できることができると書かれていた。

今回のニュースが彼らにとって警告となったということはあり得る話だ。私たちの生活の中に登場する新しいデバイスやアプリは、常に新たな潜在的プライバシー侵害の可能性を持っている。そして、そうした懸念はネット接続され家庭内データを収集するプロダクトの登場によって、ますます高まっている。もちろん、iRobotはRoombaを用いたマッピング情報の収集計画を以前から立てている。私たちはこの件に関して、これまでも同社に複数回話を聞いている

同社は、他のスマートホームベンダーと、ユーザーの家のレイアウトをより明確にするために、Roombaのマッピングを使用する計画について話し合っているという事実についても、オープンにしている。「私たちは部屋や空間的状況に関する話し合いを持ちましたが、まだそれはごく初期の段階です」とAngle。「私たちが行ってきた会話の詳細については、あまり大袈裟に話したくはありませんが、空間的状況の把握の必要性がだんだん認識されてきているので、いずれ他の人たちと協力しなければならないと考えています」。

最初の躓きにも関わらず、iRobotは引き続きスマートホームの世界への挑戦は続ける予定だ。しかし消費者との間の信頼関係を維持するためには、透明性を維持し続ける必要がある。「私たちの、お客様との関係や、スマートホームのビジョンは、データがどのようなものに使われるかについての信頼関係があって初めて成り立つものです」とAngleは語る。

これが意味することは、1つには全てのマッピングは完全にオプトインであり、もしユーザーが嫌になったならオプトアウトすることも同じくらい容易にしなければならないということだ。またそれには、会社がユーザーがオプトインしている情報について完全に明らかにすることも含まれる。細かい字で利用規約の奥底に書かれたものではなく。会社が先に進むために計画しているものの全てを。

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(翻訳:Sako)

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TechCrunch Japan

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