KAKEHASHIは3月27日、調剤薬局向け基幹業務システムの「Musubi」に、ハイリスク薬の重大な副作用について患者にわかりやすい説明文を提示し、薬歴のドラフトに自動転記する機能を追加した。重大な副作用の初期症状を指導文として患者に伝えることで、重症化の予防をサポート可能になるとのこと。
具体的には、重大な副作用を説明する際に「肝機能障害」といった病名ではなく、「発熱・発疹・吐き気」といった患者にとって理解しやすい初期症状に置き換えた指導文が表示される。処方薬の中にハイリスク薬が存在する場合、服薬指導の準備画面に「ハイリスク薬の重大な副作用の表示選択」という項目が現れ、ハイリスク薬とそれに対応する重大な副作用の情報を取得できる。
Musubiは、薬剤師が患者と一緒にタッチ機能付き端末画面を見ながら服薬指導が行え、その指導内容が薬歴のドラフトとして自動で残るのが特徴の調剤薬局向けの業務システム。毎日数時間かかっていた薬歴記入に関わる薬剤師の業務負担を大幅に削減する。また、患者の健康状態や生活習慣に合わせた服薬指導や健康アドバイスを提示することも可能だ。2017年8月のリリース以来、全国の薬局約6万店舗の約16%にあたる合計1万店舗以上の薬局から問い合わせがあったとのこと。現在、順次導入を進めているという。