LEOMOのモーション解析ができるスポーツIoTデバイス「TYPE-R」をUSA Cyclingが採用

スポーツに特化したIoTデバイスを開発するLEOMO。同社は2012年、サイクルロードチーム「湘南ベルマーレスポーツクラブ」のメンバーでもあるCEOの加地邦彦氏と、シリアルアントレプレナーの孫泰蔵氏が設立した会社だ(当初の社名はLemonade Lab)。

米国サンディエゴの本社と東京オフィスで、スポーツIoTデバイスの開発・製造、関連サービスの開発を行う同社は、モーション解析を使ったアスリートやコーチ向けのウェアラブルデバイス「TYPE-R」を3月9日に米国で発表。そして4月24日には、米国の各種自転車競技の運営母体USA Cyclingおよび米国自転車代表チームと提携し、TYPE-Rが公式モーション解析デバイスとして採用されたことを明らかにした。

TYPE-Rは、これまでラボやスタジオでの測定に限られてきたアスリート向けのモーション解析を屋外でも可能にし、より現実に近いトレーニングや競技を行っている条件下で、日常的にモーションデータを収集できる。

ハンドルバーに取り付けたスクリーン

TYPE-Rに備わるタッチスクリーンは自転車のハンドルバーや手首に取り付けることができ、ANT+規格に対応した汎用センサーと接続することで、パワー、パワーバランス、ケイデンス、心拍数を表示することも可能。標準で付属する5つのBluetooth接続モーションセンサーは、3軸ジャイロと3軸加速度センサーを搭載していて、センサーを着用したアスリートの動きやフォームを正確に計測することができる。トレーニングデータはワイヤレスでアップロードして、フォームの分析が可能。Wi-Fi経由でデータをクラウドにアップロードし、ブラウザからアクセスできる「ダッシュボード」で分析することもできる。

リストバンドに取り付けた例

TYPE-Rの製造はFoxconn(鴻海科技集団/富士康科技集団)が手がけている。LEOMOは2015年8月にFoxconnの子会社FIH Mobileから資金調達を実施している。

TYPE-Rは現在、米国での発売を目前に控えオープンベータプログラムを実施中。今後、対象を一般ユーザーにも拡げ、今年後半には他の地域でも発売を予定しているという。LEOMOではTYPE-Rにより、アスリートのパフォーマンスの最適化と、怪我の防止や怪我からの回復支援をしていく、としている。

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TechCrunch Japan

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