LINEとエン・ジャパンは4月5日、転職求人情報サービス「LINEキャリア」の提供に向けて共同で新会社「LENSA」を設立することを明らかにした。
設立は4月16日の予定で、出資比率はエン・ジャパンが51%、LINEが49%。代表取締役社長にはエン・ジャパン執行役員の寺田輝之氏、代表取締役会長にはLINE取締役CSMOの舛田淳氏が就任する。資本金は2億円だ。
エン・ジャパンでは現在「エン転職」「ミドルの転職」「AMBI」といった複数の転職情報サービスを展開している。LENSAではこれらの求人情報と、国内月間利用者数が7300万人を超えるLINEのユーザー基盤を活かし「これまでにない求人企業と求職者のマッチングを創出するサービス」を目指す。新サービスLINEキャリアは今夏公開の予定。
本件について、LINE代表取締役社長CEOの出澤剛氏は「このたびのエン・ジャパンとの合弁会社設立により、“転職”という人々の人生における重要な機会に携わるサービスを展開できることは、LINEのスマートポータルの成長へとつながると考えており、大変嬉しく思います。『LINE』のプラットフォーム力を活かしながら、これまでにはない新たな価値を提供できる、魅力ある転職サービスの実現に向け、両社で尽力してまいります」とコメントしている。
LINEはこれまでもパーソルキャリア(旧インテリジェンス)との合弁会社AUBEを通じて、アルバイト求人情報サービス「LINEバイト」を展開してきた。
LINEバイトでは全国約20万件のアルバイト求人情報にLINEアプリ上からアクセス可能。採用までのコミュニケーションをLINEでできる点や、採用担当者からオファーを送れる点が特徴で、サービス開始3年となる2018年2月時点でユーザーは1200万人を超える。4月2日には出資比率の変更し、AUBEがLINEの連結子会社になったことを発表。サービスの成長・事業拡大をさらに加速させるとしていた。
今後はアルバイトはLINEバイト、転職はLINEキャリアといった形で、仕事選びもLINE上で済ませるという人が増えていくのかもしれない。