LINE Payは12月9日、LINE Pay残高から銀行口座へ振り込みできるサービスを開始した。自分以外の他人の銀行口座に振り込めるのは国内決済サービスで初となる。
振込先の銀行名と支店名、口座種別、口座番号を知っていれば、個人と法人の口座への振り込みが可能だ。なお振込先の銀行口座の情報がわからなくても、相手の名前に加えて、電話番号もしくはEメールアドレスのいずれかを知っていれば直接振り込むことができる。もちろん、オンラインバンクと同様に24時間365日使える。
銀行振り込みに対応しているのは、iOS/Android版のLINE PayアプリとAndroid版のLINE。iPhone版のLINEについては近日対応予定とのこと。振込手数料は1回あたり176円。利用できるのは本人確認済みのユーザーのみ。
送信先の電話番号やEメールアドレスを間違えた場合でも、送り手が登録した口座名義のみユーザ−が受け取れるので、たとえ第三者が送金通知を受け取って悪用はされないとのこと。なお、口座番号を指定しての振込では最短で即時振込が可能だが、電話番号やEメールアドレスで振込通知を受け取った場合は、受領側で振込先の口座情報を指定する必要がある。この場合、当日を含む7日間以内に受け取り処理を完了しないと、振込金額が送信元に返金される。
大手銀行のオンラインバンクは、同一銀行内の振り込みは手数料無料、他行当ても条件付きで数回は無料の場合が多く、これらを使いこなしている人にとっては1回あたり176円の手数料は割高だ。しかしオンラインバンクでの振込は、セキュリティ確保のために認証アプリを別途インストールする必要があったり、複数のパスワードを使い分け必要があったりと一筋縄ではいかないケースが多い。LINE Payの銀行振込機能は、オンラインバンクでの手続きが面倒と感じているユーザーにとっては便利な機能かもしれない。