創業メンバーの3人ともミュージシャンだというスタートアップの3.0 Incが4月初旬にリリースした「LIVE3」 は、イベント直前に売れ残っているチケットを探せるモバイルアプリだ。手島恭平氏自身の言葉だと、「今夜、なにする?」を解決するアプリということになる。
「ちょっと空き時間が3時間できたというときに、いま何をやっているか、それを見つける手段はない。1本通りの裏に入れば面白いイベントがあるかもしれないが、こうした情報はグーグルでも見つからない」という。
LIVE3を起動すると、自分がいる場所の近辺で行われているライブや演劇などのイベント情報が見つかる。現状のLIVE3では肝心の決済ができないが、狙いとしては、その場ですぐにチケットを購入したり、友人と情報をシェアできるということだ。
LIVE3は、2つの点で面白い。
1つは、実はイベントなど興行を行う「チケットを売りたい側」には、売れ残りチケットという大きな課題があり、ここを購入者とうまく結びつけているという点。アーティストのブランドイメージにもかかわるため、24時間以内に売り切らないと意味がないチケットだからといって値下げをして大っぴらに売るわけにはいかない。LIVE3はクローズドなコミュニティなので、これまでになかった販売チャネルとして機能するという。
もう1つは、LIVE3と似た「YPlan」というアプリがロンドンで爆発的人気となっていて、700万人のロンドンっ子の1割が毎日起動するほどの社会現象となっているという点。高校生時代にイギリスに留学していたという手島氏によれば、もともとロンドンには、その日の夜のミュージカルや芝居のチケットを安く売る街頭のスタンドに行列する文化があったという。
東京とロンドンとでは地理的条件に似たところがあるが、果たして日本で「直前チケット」の二次流通市場は根付くだろうか? その方策は? イベント興行を手がける企業との事業提携の計画は? TechCrunch JapanではTechLunchのゲストとして、手島氏に話を聞いた。以下の動画は、サービス概要と狙いのプレゼン(3分)と質疑応答(6分)だ。