GoogleのAR技術「Tango」とVR技術「Daydream」の両方に対応し、6月23日から国内販売が開始した「ZenFone AR」。普段使いのスマホで手軽にARとVRが楽しめるこの端末に、心躍らせるTechCrunch Japan読者も多いことだろう。
そんなタイミングで、いち早くスマホARの可能性を見せてくれるアプリが登場した。2016年7月創業のViRDが開発した、スマホで3Dモデリングを楽しめる「Makebox AR」だ。
ZenFone ARの発売日と同じ6月23日にリリースしたMakebox ARは、Tangoの技術を利用して”Minecraftライク”に3Dモデリングを楽しめるアプリ。現実世界に積み木を置くように、直感的に3Dモデルをつくることができる。
作成したモデルをアップロードして共有も可能
Minecraftをプレイした読者であれば、冒険を楽しむだけではなく、家やお城などのオブジェクト作りに夢中になった人もいるだろう。僕は留学先の大学のマスコットキャラクターを作ったりした。
Minecraftの要領で、Makebox ARを使って”現実世界で”3Dモデルを作ったあとは、MakeboxのWebサイトにアップロードすることができる。Web上に共有されたモデルをobjファイルとしてダウンロードして、他の3DモデリングツールやUnity、UE4等のゲームエンジンで利用することも可能だ。
また、作成したモデルを3Dプリンタで印刷して、ARで作成したオブジェクトを手で触れるフィギュアにすることもできる。アプリのリリースから3日というところだが、現在Web上には約180の3Dモデルがアップロードされている。
”スマホで楽しむAR”はまだまだ黎明期だけれど、Makebox ARは未来の可能性を感じさせてくれるアプリだ。