Mediumがビジネス立て直しのため、日本でのオペレーションを終了

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ブログプラットフォームにはWordPressやtumblrなど色々あるけれど、Mediumは執筆に専念できるシンプルなUIが特徴のサービスだ。そんなMediumから本日、日本でのオペレーションを停止するという残念なニュースが入った。Mediumの日本語公式アカウントMedium Japanの投稿によると、本日より公式パブリケーションやTwitterとFacebookの公式アカウントの運営を止めるという。

ご存知の方も多いだろうがMediumは、Twitterのファウンダーでもあるエヴァン・ウィリアムズ氏が2011年に創業したブログサービスだ。これまでに1億3200万ドルを調達していて、2016年度の読者数は前年比3倍になったが、ビジネスは必ずしも順調ではなかったようだ。今年の1月、ウィリアムズ氏はMediumのニューヨークとワシントンオフィスを閉鎖し、50名のレイオフを行うと発表した。今後はビジネスを再考し、有料購読モデルを推進していくという。

日本では2015年初頭からMedium Japan編集部が立ち上がり、オリジナルコンテンツやMedium上の人気記事の翻訳を公式パブリケーションで配信していた。Mediumはビジネスの立て直しの一環として、日本を含む海外拠点のオペレーションからも撤退すると決めたようだ。Medium Japanは本日投稿したブログ記事で以下のようにコメントしている。

Japan 含めて10カ国以上で Medium の運営を続けてきましたが、本年よりすべてのオペレーションを本社であるサンフランシスコに集中させることにしました。そのため、これまで2年に渡って運営、キュレーションしてきた各公式パブリケーションや公式 Twitter、公式 Facebook を本日を持って止めることを決定しました。

私も読者としてMediumの記事を楽しんでいたし、Medium Japanの翻訳にも微力ながら協力していたことがあるので、Mediumが日本でのオペレーションから撤退するというのは少し切ない。ただ日本で今日からMediumが利用できなくなるということではないだろうし、今後Mediumがパワーアップしてより良いサービスを日本でも展開できる日が来ることに期待したい。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。