昨年派手にぶっ潰れたMt. Goxは、債権者たちが倒産の主張を受け入れ始めていたが、顧客にとっては良いニュースもある。
今日発行された(米国時間4/21)通告は、顧客たちに、Mt. Goxのアカウントでclaims.mtgox.comにログインし、再生手続を行うよう指示している(書類の山が好きな人はオフラインでも申請できる)。
Kraken経由で弁済を請求する、という道もある。この韓国のbitcoin取引所は昨年、Mt. Gox’sの債権者たちから弁済請求の窓口に選ばれた。Krakenは若干の味付けをして、Mt. Gox’sの顧客たちによるここでの取引額100万ドルまでは手数料無料、としている。
どちらの場合も、実際に弁済された額はKraken上の口座に載るから、前もってKrakenのアカウントが必要だ。返済額は1BTCが483ドルとして計算され、それに6%の年利がつく。現在のbitcoinの価格よりも高いが、でも全額が返済されるわけではないから、Reddit上には悲嘆の声がある。
なお、保有bitcoinに関する再生手続の締め切りは5月29日まで、となっているから、あまりのんびりしない方がよろしい。同社の債権者たちは債権の返済に関する決定を今年の9月9日までに行う、としている。
Mt. Goxは(少なくとも)85万BTCを失ったあと、2014年2月にWebサイトを閉鎖し、取引を停止した。それにより生じた未済の債務は約6360万ドルとされる。
この、東京に本社を置く企業は2月に倒産を申請したが、最近の報道では、盗まれたbitcoinのほとんどが2011年から2013年までのあいだに盗まれている。同社がそのコインの蓄積を再生しようとする狂乱の努力に関しては、多くの物語が生まれている。その中には、ボットを利用する自動取引もあった、とか。…しかし、その理由が何であれ、同社の崩壊は決定的となった。
今では、bitcoinも成熟した。Mt. Goxのような一匹狼のビジネスの時代では、もはやない。今日の大手取引所CoinbaseやBitPayなどはVCや著名な機関投資家たちが支えている。彼らはbitcoinを、一風変わった新しいテクノロジではなく、主流的で正当な決済システムとして認め始めている。