オレゴン州ポートランドは、今週パーキングメーターの料金を支払うことのできるアプリParking Kitty(パーキング仔猫ちゃん)をリリースしたことで、相変わらずそのユニークさ(と可愛さ)に磨きをかけている。このアプリは、米国最大のパーキング支払い業者の1つであるPassportのシステムを利用している。「大きな変更は加えていません」と語るのはポートランド運輸局(PDOT)のパーキング部門マネージャーであるMalisa McCreedyだ「見かけはローカルなものにはしましたけれどね」。
見かけは愛らしい仕上がりだ。Parking Kittyは猫顔のアイコンを持ち、デザインにはネコテーマが含まれている。支払いをすると、喉をゴロゴロ鳴らしてくれるし、パーキングメーターが時間切れになりそうなときには、ニャーと鳴いて知らせてくれる。「あまり自動車に強く結びつたものではなく、もっと普遍的なアプリケーションにしたかったのです」とMcCreedyは言う。「楽しく覚えて貰いやすいようにするにはどうすればよいのか、と考えました」。
McCreedyによれば、難しかったのはブランディングの部分ではなかった。PDOTは、新しいアプリがすでに実装されている他のシステムやサービスと確実に連携することを確認するために、ベンダーたちと協力を行ってテストを行わなければならなかった。そして新しい支払い方法の導入に伴い、パーキング規制を適用するための新しい方法も必要となった。Parking Kittyからのすべてのデータは、路上に設置されている物理的パーキング料金支払いステーションからのデータと同じ場所に格納される。パーキングパトロール担当者は、もし利用者がParking Kittyで支払いを行っている場合には、単にメーターを見たり、車のダッシュボード上に置かれた料金支払い済レシートを見るだけでは支払い済かどうかを判断することはできない。彼らはモバイルデバイスでデータベースと突き合わせチェックを行なう必要がある。
このアプリは、ワシントンパークやポートランド州立大学(PSU)の駐車場のほか、市内27箇所のパーキングゾーンで利用できる。既にPSUとワシントンパークは、Passportとそれぞれ契約を結んでいたのだが、McReedyは、同じことをするためにユーザーに3種類のアプリを使わせることは誰も望んでいなかったと語った。そこで、大学、公園、そして市の3者が協力して、Parking Kittyを作り上げたのだ。
自動車ジャーナリストで3匹の猫の飼い主でもある私は、リリースされた日にアプリを試した。それは問題なくシームレスに機能した。また数ブロック離れた場所での会議が長引いたときに、パーキング時間の延長のために10セントの手数料を払うことは全く苦にならなかった。でも実のところ、私はそのニャーという時間切れリマインダーに10セントを支払っているのだニャー。カワイイ!
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(翻訳:Sako)