安くて手軽なRaspberry Piが、さらにお手軽になった。話題に登っていた25ドルのRaspberry PiモデルAが、ヨーロッパにてようやく販売開始となったのだ。より多くの子供たちにプログラミングに親しんでもらおうというミッションでRaspberry Piを開発したRaspberry Pi Foundationによると、このモデルAはまずヨーロッパでの発売を開始するとのこと。他の地域でも可及的速やかに販売を開始するそうだ。ディストリビューターであるRS ComponentsとPremier Farnell/element14は双方ともに新しいモデルの販売を行っていく。
モデルAは、今日までに100万台以上を売り上げた35ドルのモデルBよりも10ドル安い価格設定となっている(ちなみに15,000台はGoogleが買い上げ、イギリスの学童たちに寄贈された。低価格版となるモデルAでは、Ethernetポートが省かれ、USBポートはひとつとなり、そしてメモリも256MBとなっている(モデルBは512MB)。パーツを省いたことにより、モデルAの消費電力はモデルBの3分の2程度になっているようだ。バッテリー駆動や太陽電池による動作も視野に入ってくるだろう。ちなみにモデルB同様にXBMCを動作させることは可能で、この25ドルマシンをメディアセンターとして利用することもできる。
ヨーロッパ以外(アメリカを含む)の人も、RS ComponentsにてモデルAを購入することはできる。但し、コンプライアンス書類の手続きが必要で、発送に少々時間がかかってしまうとのこと。またFarnellの方は、現在進行中の書類手続きが完了すれば、ローカルサイトにモデルAがラインアップされることになっているとのことだ。
「ついに25ドルという低価格モデルを提供できるようになりました。Raspberry Piを開発した際の最初の価格目標が25ドルでした。利用者の皆さんが、いったいどのように使っていくのか、今から楽しみでなりません」とFoundationは言っている。
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(翻訳:Maeda, H)