Samsungが今日(米国時間1/30)発表した2017年第四四半期の決算報告に伴う2017会計年度の財務報告により、同社はIntelの、これまでの25年間にわたる、世界最大のチップセットの売り手の地位を終わらせた。
この韓国のテクノロジー巨人のチップセット部門は、長年同社の稼ぎ頭だが、2017年の総売上が690億ドルとなり、Intelが昨年に関して報告した628億ドルを上回った。それはIntelにとっても記録的な年で、前年同期比で6%の成長を記録したが、Samsungにトップの座を奪われることを防ぐことはできなかった。BloombergによるとIntelは1992年以降一貫して、その地位にあった。
昨年、四半期の売上でSamsungがIntelを上回ったことを予兆とすれば、今回は押しも押されぬ年商の勝利だ。
この地位交替は、Samsungのモバイルへの注力の結果だ。とくにスマートフォンが、メモリチップの需要を押し上げた。Intelのチップが世界のコンピューターの90%に載っていても、同社はモバイルのブームを逃(のが)し、その後追いつくこともできなかった。
Samsung全体としては、年商がKRW 239.58兆(2250億ドル)、利益はKRW 53.65兆(507億ドル)である。2017年最終四半期では、売上がKRW 65.98(620億ドル)、営業利益はKRW 15.15兆(140億ドル)となった。
四半期としては前四半期に比べて利益がやや増、売上がやや減となった。モバイル事業の前年同期比は、3.2%の落ち込みとなった。
2018年の展望としてSamsungは、クラウドサービスとAIと自動車関連のチップセットの増産を挙げた。スマートフォンに関しては、消費者の知名度は高いが、同社は折りたたみ式ディスプレイなど“最先端技術”の採用を挙げている。またBixbyアシスタントや今後の5G技術へのフォーカスによる、スマートサービスの開発の継続にも言及している。