TechCrunch Japanの読者の中には、すでに活用しているという人も多いであろうチャットツール「Slack」。少し意外かもしれないが、本日より日本語版の提供を開始した。
Slackはチームの共有作業をサポートするためのビジネスコラボレーションツール。世界600万人以上のユーザーが日常的に活用しており、5万以上のチームが有料プランを導入している。9月にはソフトバンクの孫氏が率いるビジョン・ファンドをリードVCとして、2億5000万ドルを調達したことも注目を集めた。
Slackには日本のユーザーも多く、ARR(年間経常収益)はアジア太平洋地域で第1位、世界でも第3位となっている。これまでも日本語で利用することはできたが、今回より日本語でのサポートを導入。加えてUIの内容を日本語に翻訳するほか、日本人ユーザーの特性を踏まえてローカライズしたという。
周りでは日本語サポートがなかったり、メニューやヘルプページが英語だったりするために敷居を感じて別のツールを使っているという声も実際に聞いたことがあった。日本語への対応は新たな層のユーザーを獲得するチャンスになるかもしれない。
日本語版の提供にあたってSlackのCEO兼共同創設者であるスチュワート・バターフィールド氏は「2014年の創立以来、Slackは日本市場で驚くべき有機的成長を遂げてきました。事実として日本はSlackにとって世界第3位の市場規模となっています。日本語版Slackをリリースすることで、より多くの人にSlackを利用してもらえることを大変うれしく思います。また、今後も革新的な日本企業と提携していけることを楽しみにしています。」とコメントしている。
なお同じく共同創業者でCTOのカル・ヘンダーソン氏は本日開催中のTechCrunch Tokyo 2017に登壇していて、こちらのセッションの様子も後日レポートする予定だ。