SpaceXは、フロリダ州ケープ・カナベラルから東部標準時の5月5日1:22amに、Falcon 9ロケットを打ち上げた。そしてこのロケットは地上(海上)への再着陸に無事成功したのだそうだ。打ち上げ後、ロケットの一段目を洋上のドローン船(Of Course I Still Love Youという名前)に着陸させたのだが、これは同ドローン船における2度目の成功となる。
SpaceXが同ドローン船へのロケットの再着陸に成功させたのは、4月8日のことだった。しかし本日の着陸の方がより大きなインパクトを持つと言ってよさそうだ。今回のミッションについてはさまざまに複雑な条件も重なっており、成功の確立は低いだろうとみられていたのだ。
JCSAT-14は高度2万2000マイル(約3万5700kmほど)の対地同期軌道(geosynchronous orbit)に打ち上げ、15年間にわたって地球を周回させる予定となっている。前回、再着陸に成功したのは、地上250マイル(400kmほど)の低軌道(Low Earth Orbit:LEO)に宇宙ステーションを送り出して後のことだった。
最近のロケットではそのような高起動に打ち上げることも多くなっており、1段目ロケットを帰還させようとする場合には、これまで以上の高温に対処することが必要となる。また速度も秒速2kmほどにおよぶことになる。LEOレベルへの打ち上げであれば、帰還するロケットも秒速約1kmほどなので、大幅に高速になることになる。
JCSAT-14はアジアで最も大きな衛星通信事業者であるスカパーJSATグループにより打ち上げられたものだ。今回打ち上げた衛星は放送および通信事業に使われることとなっている。
本日の打ち上げ成功により、SpaceXとしても今年になって4度目の打ち上げ成功ということになる。ロケットをドローン船に回収することについては、2度成功している。ちなみにより安定した地上への再着陸にも1度成功している。
次のステップとしては、再着陸したロケットを再利用するということになる。Muskは3ヶ月ないし4ヶ月のうちに実現したいと語っている。
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(翻訳:Maeda, H)