Elon Musk(イーロン・マスク)氏は、Tesla(テスラ)に対して試みられたそのサイバー攻撃を「深刻」と形容した。そのコメントは、同社がネバダ州リノの近くの巨大な工場で、結果的には失敗したランサムウェアのターゲットになったことを認めている。
司法省が米国時間8月27日に発表した訴状は、ネバダ州スパークスの某企業に対する事前に阻止されたマルウェア攻撃を記述している。テスラはスパークスに工場があり、バッテリーのセルやパック、そして電動モーターを作っている。訴状にテスラの名はないが、ElectrekやTeslaratiなどいくつかのブログがターゲットが同社だったと報告している。
TESLARATI:テスラ社員は100万ドルの支払いを見送り、FBIと協力してサイバーセキュリティ攻撃を阻止
Elon Musk:ほんとうにありがとう。これはかなり深刻な攻撃だった。
司法省によると、ロシア国籍の27歳の青年、Egor Igorevich Kriuchkov(エゴール・イゴレビッチ・クリチュコフ)がテスラの社員を贈賄し、マルウェアを同社のネットワークに仕込もうとした。
そのマルウェアがランサムウェアをインストールするという設計で、後者は被害者のファイルを暗号化して、元に戻すための身代金(ランサム)を要求する。訴追者によるとランサムウェアの手口は進化していて、最近流行っているのは被害者のファイルを暗号化するだけでなく、そのデータをハッカーのサーバーに取り込む。そして身代金を払わないとデータを公開するぞと脅す。
テスラのGigafactoryと呼ばれている工場でクリチュコフはその社員に会い、彼に100万ドル(約1億600万円)を渡してマルウェアをコンピューターのネットワークに導入するよう求めた。その社員はテスラに報告し、テスラはFBIに通知した。FBIはその社員をおとり捜査に使っていたのだ。
その後、クリチュコフは8月22日に逮捕された。
画像クレジット:Smnt/Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0のライセンスによる
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)