ルックスも良くて使いやすいVPNの一つであるTunnelBearが、GoogleのChromeブラウザのエクステンションを発表して、そのサービスをさらに使いやすくした。
そのTunnelBear for Chromeは、もうすでに可利用だ。NetflixやSpotifyを楽しみたいが、住んでる国が圏外の人たちが、とくに関心を持つだろう。TunnelBearはかなり前から、海外のNetflixファンに好評だった。無料でも、気前よく500Mbのアロワンスがあるし、このサービスについてツイートするだけで1Gbにアップする。
Chromeエクステンションの場合は、無料ユーザは750Mbまでだが、TunnelBearによると、もうすぐ1Gbも提供されるそうだ。
既存の顧客はこのエクステンションを契約の一部として使える。ChromebookやLinuxマシンのユーザにとっては、このエクステンションが初めてTunnelBearを利用できる機会になる。FirefoxやSafariなど、そのほかのブラウザのエクステンションも計画ありだ。
“うちの目標は、VPNをできるかぎり使いやすく、アクセスも容易にすること”、TunnelBearの協同ファウンダRyan Dochukが本誌TechCrunchのインタビューでそう言った。“エクステンションは高速でしかも使いやすいから、毎日使っていただきたいね”。
Edward SnowdenによるNSAのリークが証明しているように、VPNはネット上でセキュリティを確保する手段でもある。でもこのエクステンションは利便性優先だから、トレードオフがある。‘トンネル’として、同じ14のグローバルデスティネーションが用意されているが、TCPオーバライドや完全な位置隠蔽などの、細かいプライバシーオプションはない。
というのも、Chromeエクステンションは実はVPNではなくて、暗号化プロキシだからだ。しかも、メインのTunnelBearアプリ/アプリケーションほどセキュアではない。ChromeエクステンションはAES 128ビットの暗号化を使うが、メインのアプリ/アプリケーションは、より強力なAES-256の組み合わせを使う。だからエクステンションは、マシン全体のデータをセキュアにしたい人向けではなく、あくまでもTunnelBearの簡易バージョンだ。
でも、“本格的なVPNを使うのはびびる、という人は、気楽に使えるだろうな”、とDochuk は言う。
TunnelBearはトロントで2011年に創業された。今ユーザは、179か国500万人あまりにのぼる。有料顧客の数は、非公開だ。
エクステンションの無料アカウントを作ってみたが、750Mbはすぐに尽きる。このエクステンションは、前からある無料プランと同じく、有料会員に誘いこむ手段だろう。