多くのAAAクラスのゲームで使われているゲームエンジンUnreal Engineの最新バージョンUnreal Engine 4に、今後にとって非常に重要と思われる機能が加わった。それは、Linuxの上で動くゲームを作れること、だ。
数週間前には、Unreal Engineの使用料の大幅値下げが発表されたばかりだ。ライセンスの交渉に数週間を費やし、前金で数十万ドルを払う、という方式はなくなり、デベロッパ一人当たり月額19ドル、プラス売上の5%、という料金体系になった。
そのニュースと今回のLinuxサポートを合わせて、Epicが考えているのは、インディーデベロッパの囲い込みだ。その市場はこれまで、新参のUnityが、がっちりおさえていた。Unreal Engineの過去のリリースは、主に大手のデベロッパ企業が対象だった。しかしゲーム開発のコストが下がり、App StoreやGoogle Play、Steamなどでの自主出版が無理なくできるようになった今日では、インディーデベロッパの重要性がこれまでになく増している。
今回の措置によりUnreal Engine 4がサポートする開発プラットホームはOS X、Windows、iOS、Android、そしてLinuxとなる。
“Linuxなんて、デスクトップOSの2%を占めてるだけだろ?”、とあなたは言うかもしれない。
たしかに。今のところは。
Linuxファンたちの多くはこのところ、“もうすぐビッグになるぞ!”と言い続けている。そう言われる重要な要素の一つが、ValveのSteam Machineだ。
Valveはこれまで、Steamをサポートする、リビングルームのゲーム機としてのPCを作るよう、多くのサードパーティに働きかけてきた。Valve自身は、SteamOSと呼ばれるOSと、標準のコントローラを作っている。
その”SteamOS”は、Linuxがベースだ。Steam Machinesという規格が今後本格的に普及していくのなら、ゲームエンジンのLinuxサポートは必須だ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))