2016年、家庭で使用できるOculusやPlaystation VRなどのVRハードウェアが出揃ったが、自宅でVRを体験したいと思う人はまだ少数かもしれない。一方、アトラクションとしてエンターテインメント施設で体験できるVRコンテンツは着実に増えているようだ。本日、バンダイナムコエンターテインメントは、2017年夏に期間限定で新宿歌舞伎町にエンターテインメント施設「VR ZONE Shinjuku」を開設すると発表した。
「VR ZONE Shinjuku」では最先端のVRアクティビティをはじめ、プロジェクションマッピングなど、来場者がインタラクティブに楽しめるコンテンツを提供するという。場所は、歌舞伎町の TOKYU MILANOの跡地で、施設規模は約1100坪だ。
バンダイナムコエンターテインメントは2016年より社内にVR部を立ち上げ、VRコンテンツの準備を進めてきたという。2016年3月には、VR技術によるエンターテインメントを追求するため「Project i Can」を開始した。このプロジェクトでは、2016年4月15日から10月10日までの間、青海にあるダイバーシティ東京プラザ内で「VR ZONE Project i Can」を開設し、来場者にVRアクティビティを提供していた。来場者からのフィードバックを元に、実在感のあるコンテンツ制作やVR酔いを軽減する技術の開発に取り組んできたという。
Project i Canではその後、いくつかVRコンテンツを開発している。今現在提供しているVRコンテンツには、ガンダムVR「ダイバ強襲」(大阪のガンダムスクエア)、ドラえもんVR「どこでもドア」(東京押上の商業施設ソラマチ)などがある。
AR・VR市場は立ち上がったばかりだが、2021年にはその市場規模は1080億ドルに達することが見込まれている。しかし、VRが広く普及するためには、一般消費者に実際にVRを体験してみてもらわないことにはその良さが伝わりづらいだろう。こうした施設で、VRの体験者が増えるのなら、いずれはどの家庭にもVRがある未来が近づくかもしれない。