WordPress用ブサイト構築プラットホーム開発のElementorが約15億円調達

WordPressは今やあまりにもありふれているから、このプラットホームを使ってツールやサービスを構築しているスタートアップの大きなエコシステムがあることをつい忘れがちだ。そんなサービスのひとつがElementorで、ここはWordPress上に自分のウェブサイトを作りコンテンツを公開したいと思ってる人たちを助けるグラフィカルなウェブサイト構築プラットホームだ。このツールを使って作られたサイトはすでに400万を超えている。そして今でも半年に100万の新しいサイトが作られている。

同社はイスラエルのテルアビブで2016年に創業した企業で、Lightspeed Venture Partnersが仕切るラウンドで初めての本格的な資金調達を行い、1500万ドル(約16億3400万円)を獲得した 。

LightspeedのパートナーであるTal Morgenstern(タル・モルゲンシュテルン)氏は「Elementorの成長は、コミュニティとオープンソースソフトウェアの力を示す好例だ。創業者はウェブのプロとしての自分たちの問題解決からスタートし、その結果として全世界的でとても複雑なファンベースができてしまった。彼らはElementorを使って、ゼロから自分の本格的なプロダクトを作り上げている。どの数字を見ても、例外的に強力な市場適性を示しており、Elementorの旅の次の章でチームとパートナーできることは最高にハッピーだ」とコメントしている。

Elementorは、デザイナー向けにビジュアルエディターから出来合いのテンプレート集、そして決済やポップアップ、テーマ、WooCommerceによるeコマースサイト作りなどなど、標準的なユースケースのためのウィジェット集まですべてを用意する。多くは無料だが有料ツールもある。それらは1つのサイトなら年間49ドルから、1000サイトまでが年間199ドルだ。

ElementorのCEOであるYoni Luksenberg(ヨニ・ルクセンベルグ)氏は「Elementorの献身的なチームと素晴らしいコミュニティのおかげで、偉大な目標を達成できた。とてもリアルなニーズに応えてきたので3000億ドル市場で大きなシェアを獲得でき、しかも成長が今も続いている。今回の資金調達で、すべてのウェブクリエイターがプロフェッショナルなウェブサイトを容易に作れるという目標に向かう歩みを加速したい」。

同社によると、新たな資金はオペレーションとグローバルなコミュニティの加速に用いたい。2020年には、500回のミートアップを計画している。そしてチームの人数を今の1.5倍する計画を立てている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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