元サイバーエージェント役員の西條晋一氏を始め、複数の新規事業を立ち上げてきたメンバーを中心に構成されるスタートアップスタジオのXTech(クロステック)。同社は10月2日、留学事業を手がける地球の歩き方T&Eを買収したことを明らかにした。
今後XTechでは新たに留学事業と旅行事業に参入することを発表している。
XTechについては設立時に紹介した通り、「既存産業×テクノロジーで新規事業を創出する」ことを目的とした企業だ。西條氏が代表取締役を務め、つい先日にはメルカリ執行役員CTOの名村卓氏が技術顧問に就任している。
今回XTechが買収を発表したのは長年留学事業を運営してきた地球の歩き方T&E。同社ではB2C事業として語学留学やワーキングホリデーなど個人向けの留学サポートを実施しているほか、B2B事業として企業・学校法人に対して海外ボランティアやインターンシップの斡旋、体験型プログラムの販売なども手がけている。これまで30年以上に渡って累計で約25万人の留学をサポート。約740校と提携して幅広いプログラムを提供してきた。
XTechでは今回の買収によりB2CとB2B双方の留学事業の拡大を目指すとともに、地球の歩き方T&Eが保有する「第1種旅行業」登録を活用して国内外の旅行事業への本格参入も目指す計画だ。
なおXTechでは先月7日に、子会社のXTech HPを通じてエキサイトの普通株式を公開買付け(TOB)により取得することを発表していた(地球の歩き方T&Eはエキサイトの関連会社)。