Yahoo相変わらず低迷の四半期決算報告、上場企業としてこれが最後か?

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Yahooの決算報告は、アナリストたちの予想をわずかに下回り、そして同社はTumblrの簿価を再び下げた。株価の、目立つ変化はなかった。

Yahooはここ数年、毎年こんな調子だ。Yahooのコアビジネスはこのところずっと下降気味であり、2012年にMarissa Mayerが指揮を取る前から下降は続いていた。MayerのCEO就任は、新しいリーダーがYahooを正しい方向に導き成長路線に戻すか、と期待された。なんといってもYahooは強力なブランドであり、蓄積されたユーザーの数も多い。

今日の決算報告は、Yahooの上場企業としての歴史に終わりを告げる感嘆符(‘!’)のようだ。すでに方向転換の可能性はほとんど見えず、ここ数か月は、どこがYahooの中核資産を買うか、という話しかなかった。同社が上場企業としての財務報告を公表するのはこれが最後かもしれず、そしてその内容は当然ながら寒い。

同社のその、2016第二四半期は、13億1000万ドルの売上に対して一株あたり9セントの利益だった。中にはTumblr関連の3億9500万ドルの‘のれん料’という費目もあるが、これは再度行われた買収簿価の切り下げだ。アナリストたちは、売上10億8000万ドルの売上、一株あたり利益10セントを予測していた。前年同期では、12億4000万ドルの売上、一株あたり16セントの利益だった。

売上の額面は大きいが、その中にはサンタクララの不動産を売った2億4600万ドルの売却益がある。トラフィック獲得費用を差し引くと、売上は8億4120万ドルになる…アナリストの予想は8億3960万ドルだった。トラフィック獲得費用は前四半期の2億ドルから第二四半期は4億6600万ドルと大きく増えた。

Mayerはこれまで、さまざまな買収を行ったが、会社を上向きに転ずることはできなかった。11億ドルで買収したTumblrは、その後何度もレイオフを重ねるたびに多くが償却された。そして同社のコアビジネスへの関心は低迷し、中核資産のパフォーマンスは低下した。過去数年間はモバイルへの注力が行われたが、並行してレイオフも随時行われ、業績は低下を続けた。

“事業活動の改善努力に加えて、代替的戦略においても大きな進歩を遂げた”、と方向書の発表文は言っている。

Yahooの株主たちの関心は、業績の回復よりもむしろ、同社が大量に保有している中国のeコマースAlibabaの株へと移った。Yahooの360億ドルという時価総額は、同社の協同ファウンダーJerry Youngが昔Alibabaの株を買ったことに大きく依存している…それは今の価額では2000億ドル以上にもなる。キャッシュに不自由しないMayerは、さまざまな業績回復プラン(多くは買収)を実行することができた。

今年、Yahooの株価は約4.5%ダウンした。

〔ここにグラフが表示されない場合は、原文を見てください。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

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