【抄訳】
視聴率と滞留率を上げる努力を一瞬たりとも怠らないYouTubeが今、ひまつぶしビジターたちを長時間捉えて離さない、きわめつきの機能をテストしている。それは、ビデオのオートプレイ(自動再生)だ。一つ見終わったらいつものおすすめ候補一覧が表示されるのではなく、すぐに次のビデオの再生が始まる。
この機能を特ダネしたのはインドのブロガーDeepanker Vermaで、彼のブログTechlomediaにオートプレイの概要が書かれている。でもこの機能は、かなり前から開発が進められていたようだ。8月にはGoogleマニアを自称するブロガーが、オートプレイ機能を見つけている。この人は、YouTubeのクッキーを書き換えるとオートプレイを利用できる、と言っている。
YouTubeに問い合わせると、確かに今、世界中のユーザのごく一部を対象にオートプレイを展開し、フィードバックを集めているそうだ。実はこの記事の画像も、テストに参加したフレズノ(カリフォルニア州Fresno市)の住人からもらったものだ。
Googleの広報らしき人は、“YouTubeには毎分大量のビデオが集まるから、各ユーザが見たいと思っているようなビデオをもっと簡単に素早く見つけて、視て、共有する方法を工夫する必要がある。オートプレイは、今回の実験のフィードバックの結果を反映させたうえで、もっと広く展開する”、と語った。
スクリーンショットでお分かりのように、オートプレイ機能はオプションだが、デフォルトではonになっていて、新しいビデオを開くたびに、次のビデオを指定するダイアログが出る。
おすすめのビデオを見たくない人はこの機能を無効にできるが、それは毎回指定しなければならないみたいだ。
【中略】
今、YouTubeユーザの平均滞留時間は、comScoreによると24.4分だ。だいたい、テレビの30分番組の正味の時間と同じだ。
オートプレイはYouTube上のふつうのビデオを自動再生するが、そのうち、ほかのビデオコンテンツ…とくに広告、コマーシャル…が入ってくるのかもしれない。
ビデオ広告は今とても(広告主にとって)人気があるから、コマーシャルがビデオの再生前だけでなく再生終了後にも出るようになれば、YouTubeの広告能力は一挙に倍増することになる…理論的には。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))