YouTubeでノートルダム寺院の実況放送を見ていた一部の人の画面に、9月11日事件に関する情報ボックスという異様に場違いなものが表示された。
BuzzFeedの報告によると、その間違って置かれたファクトチェックボックスは少なくとも3つのメジャーなニュースサイトからの実況ストリームに出現した。Twitterのユーザーたちも、その情報誤配を知らせている(下図)。
[YouTubeのファクトチェックは完全にぶっ壊れてるようだな]
皮肉にもこの機能は、誤報を訂正するために設計されたツールだ。ビデオの下の小さな情報ボックスに、YouTubeのパートナーからの事実情報が表示される。今回はEncyclopedia Britannica(ブリタニカ百科事典)だった。
YouTubeはこのファクトチェック情報パネルを今年インドで開始し、今ではほかの国でも見られるようだ。
当時同社は、こんな発表声明を述べていた。「ユーザーは、ブリタニカ百科事典やウィキペディアなどサードパーティからの情報を見ることができる。また、月面着陸などネット上でときどき誤報の対象にもなっている、十分に確定した歴史的および科学的話題の一部には、そのビデオも付随する」。
その情報ボックスは明らかにアルゴリズムが作り出しており、今日の不運な失敗は、そこに人の目が介入していないことを示している。塔のようなものが燃えている映像を見たアルゴリズムは、9/11の情報を取り出したのかもしれない。今YouTubeに、原因を問い合わせている。
アップデート: YouTubeのスポークスパーソンが本誌TechCrunchに次のような声明をくれた。
私たちは今もまだ続いているノートルダム寺院の火災を深く悲しんでおります。昨年私どもは、誤報の対象となった主題に関し、ブリタニカ百科事典やウィキペディアなどサードパーティの情報源へのリンクのある、情報パネルをローンチしました。これらのパネルはアルゴリズムによってトリガーされ、弊社のシステムはときどき間違った呼び出しをします。私たちは今、火災に関連する実況ストリームではこれらのパネルを無効にしています。
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