2021年4月13日(現地時間)、世界SF大会を開催するDisCon IIIが「ヒューゴー賞」の最終候補を発表。2021年8月に開催予定の第79回から新設される(ただし、現状では1回のみの予定となる)ゲーム賞候補6作品も公開されました。
このヒューゴー賞とは、SFやファンタジー作品を対象とする賞レース。長編小説、短編小説といった小説部門のほか、映像部門や編集者部門など全部で18部門の表彰が行われます。
ヒューゴー賞には「その年の委員会が独自に新しい賞部門を設けられる」というルールがあり、新型コロナの影響で委員会メンバーがゲームをする機会が増えたということで、ゲーム部門創設に至ったそうです。そうした事情もあり、現状では冒頭で紹介したように、ゲーム部門は今年だけとなる予定とのこと。
さて、今回発表されたゲーム賞最終候補は以下の6作品です。
・あつまれ どうぶつの森(任天堂)
・FINAL FANTASY VII REMAKE(スクウェア・エニックス)
・Blaseball(The Game Band)
・Hades(Supergiant Games)
・The Last of Us Part II(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
・Spiritfarer(Thunder Lotus Games)
国内メーカーからは、コロナ禍による需要なども相まって、爆発的なヒットを記録した「あつ森」と、往年の名作を満を持してフルリメイクした「FF7リメイク」の2本がノミネート。
「ヒューゴー賞」はSF・ファンタジー作品が対象なので、「あつ森」の名前が挙がっているのはいささか疑問がありますが、動物たちが暮らす世界が舞台なので「ファンタジー」というくくりなのかもしれません。
その他の最終候補は、野球賭博をテーマにした不条理な野球シミレーション「Blaseball」。今年6月にはswitch版も配信されるギリシャ神話の世界が舞台のローグライクアクション「Hades」。思いもよらぬストーリーで賛否両論となった「The Last of Us Part II」や、死者の魂を次の世界に送るマネジメントゲーム「Spiritfarer」というラインアップです。
このうち、「Blaseball」「Hades」「Spiritfarer」は、第56回ネビュラ賞(アメリカSFファンタジー作家協会主催のSF・ファンタージ作品を表彰するアワード)のゲームライティング部門にもノミネートされている作品。いずれも独特の世界観やストーリー、ゲーム性が高く評価されており、権威ある2つのアワードのダブル受賞もあるかもしれません。
受賞作品の発表は、今年8月開催予定の第79回世界SF大会で行われます。果たしてどの作品が受賞するのか、ゲームファンのみならず、SFやファンタジー作品ファンは今から注目です。
The finalists for the 2021 Best Video Game
Hades (Supergiant Games) – Greg Kasavin @kasavin
Animal Crossing: New Horizons (Nintendo)
(1/3) #DisConIII #Worldcon #Worldcon2021 #HugoAwards
Image: The finalists’ named in this thread next to a drawn Hugo Rocket pic.twitter.com/kScWuub4VO
— DisCon III – The 79th Worldcon (@worldcon2021) April 13, 2021
(Source:The Hugo Awards。Engadget日本版より転載)
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