ピルのオンライン診察アプリの「ネクイノ」が法人向け健康経営支援プログラム「For Women’s 保健室」開始

ピルのオンライン診察アプリの「ネクイノ」が法人向け健康経営支援プログラム「For Women’s 保健室」開始

ネクイノ(旧ネクストイノベーション)は4月21日、子会社ネクイノメディカルテクノロジーズ(NMT)が提供する、働く女性を応援する法人向け健康支援プログラム「For Women’s 保健室」の提供を開始した。

For Women’s 保健室では、オンライン診察でピルを処方するアプリ「スマルナ」に連携する助産師や薬剤師が、生理痛や更年期障害、PMS(月経前症候群)など、ライフステージに応じた女性特有の悩みや健康相談などをオンラインで受け付ける。プライバシーを保護したパーソナルな環境を整えており、企業内の保健室として利用できるという。

また、女性の健康問題に関する知識拡充を目的としたウェルネスヘルスケアセミナーの実施を予定。企業の抱える社内課題を明確化し、改善策の提案などを行う「フェムテックサポート」プログラムも設け、企業の健康経営を円滑に推進するサポートを行うとしている。

「For Women’s 保健室」概要

  • Women‘s 相談窓口:女性特有の悩みについて、スマルナに連携する助産師や薬剤師が、チャット形式で相談対応
  • Women’s healthcare セミナー:企業のニーズに合わせたセミナーを提供。
    女性特有の悩みについて学ぶことで、当事者、管理職・人事担当者を含め社内全体の理解と意識向上を図る
  • フェムテックサポート:相談内容から、企業の抱える課題を見つけ、改善策のご提案やセミナーを実施。企業の経営を円滑に推進するサポートする

2020年9月、NMTによる法人向け健康支援プログラム「スマルナ for Biz」をリリースしたところ、女性特有の悩みを持つ社員向けにピルの服薬支援やオンライン相談、ウェルネスセミナーの実施など、十数社が試験導入したという。

この試験導入効果やアンケート結果を基に、現場から上がってきた声を反映したアップデートを行い、For Women’s 保健室としてリニューアルしたそうだ。また今回のリニューアルを皮切りに、今後も企業向けに多角的な健康支援を行うとしている。

働く女性が健やかに活躍できる社会の実現のため、企業担当者および社員の声やサービスを通して得られる各種データを活かして、ライフステージに応じた健康支援サービスを拡充する。

スマルナは、ネクイノが2018年6月にリリースした、オンライン診察でピルを処方するアプリ。ダウンロード数は累計50万件(2021年4月16日時点)。

生理や性の悩みを抱える方と医師をオンライン上で直接つないでピルを届けるほか、助産師・薬剤師が相談を受け付ける医療専門家相談窓口を設けている。主に10代〜30代の女性が利用しているという。

ネクイノは、医療および関連法規分野に知見を持つ人材が集まり、2016年6月に創業。ICTを活用したオンライン診察をはじめ、健康管理支援、未病対策など、ライフスタイルや健康状態に合わせて選択活用できる医療環境を生み出している。

「世界中の医療空間と体験をRe▷designする」メディカルコミュニケーションカンパニーを掲げ、テクノロジーと対話の力で世の中の視点を上げ、イノベーションの社会実装を推進。

また2020年にはマイナンバーカードと健康保険証をリンクさせるセキュアな個人認証システム「メディコネクト」の提供を開始した。

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カテゴリー:フェムテック
タグ:スマルナ / smaluna(製品・サービス)ネクイノ(企業)日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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