Airbnbに触発されテレヘルスのHims & Hersはアフガン避難民に1万回の無料医療訪問を提供

米国時間8月26日、Hims & Hersの共同創業者でCEOのAndrew Dudum(アンドリュー・デュダム)氏は、同社が故国を脱出したアフガン難民のために1万回のプライマリーケアとメンタルヘルスのための診察を提供すると発表した。

2017年にサンフランシスコで創業したHims & Hersは、消費者と医師などの専門家を結びつける複数科目のテレヘルスプラットフォームを構築した。

デュダム氏はブログで、Hims & Hersは「緊急に対応すべき道徳的責任を感じた」と述べている。

「現在、世界中の目と心が当然ならアフガニスタンとその大量の避難民に注がれている。これらの人たちが求めているのは、人間として最低限の要求だ」とデュダム氏はいう。

デュダム氏によると、Hims & Hersは、厳選されたNGOや非営利団体、翻訳者やプラットフォーム上のプロバイダーなどの関連パートナーと協力して、「難民がこれらのサービスを認識し、必要な緊急支援を受けられるようにする」ことを計画している。難民の人たちには、すぐに診察を受けることができるようにする。

医療費はHims & Hersが負担するが、医師などの専門家からの、サービスの無償提供にも期待しているとCEOは述べている。

デュダム氏はTwitter上で、AirbnbのCEOであるBrian Chesky(ブライアン・チェスキー)氏による、アフガニスタンでタリバンが権力を握ろうとしている間、世界中で生まれるアフガン難民の内およそ2万名に仮住居を提供する計画についての最近の発表がヒントになったという。

関連記事:Airbnbがアフガン難民2万人に仮住まいを提供へ、費用を全額負担

画像クレジット:Twitter

同社がこの計画を展開しようとしている間、何万人もの人びとがアフガニスタンを脱出しようとしている。そして各国の企業や政府はこの危機の中、国を逃れてきた難民の支援という圧力の高まりを感じている。国連難民高等弁務官によると、アフガニスタンからの登録難民は現在250万近くになる。2021年8月半ば以来、首都カブールから同国を脱出した人たちは今週初めの時点でおよそ5万8700名にのぼる。

WhileHims & Hersは現在、テレヘルスのプラットフォームに成長したが、今でもそのルーツであるミレニアル世代のための性のウェルネスといった健康サービスは続けている。同社はブランクチェック企業Oaktree Acquisition Corpとの逆(さか)さ合弁を完了し、1月にニューヨーク証券取引所に上場している

関連記事:Airbnbがアフガン難民2万人に仮住まいを提供へ、費用を全額負担

画像クレジット:Hims & Hers

原文へ

(文:Mary Ann Azevedo、翻訳:Hiroshi Iwatani)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。