トラフィックとSEOの関係は?トラフィックを増やす方法も解説

「トラフィックとSEOには、関連性があるの?」
「トラフィックが増えると、SEOにも効果があるって聞いたけど、本当?」
と思うことはないでしょうか。

トラフィックはウェブで集客をする上で、とても重要な指標です。ただ、SEOとの関連性がわかりにくいもの。

そこで本記事では、

  • トラフィックはSEOに効果があるのか
  • SEOでトラフィックを増加させる方法
  • Google アナリティクスでトラフィックを確認する方法

について解説します。

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トラフィックが増えるとSEOに効果があるのか?

そもそもトラフィックとは、ウェブマーケティングではアクセス数を意味します。サイトのトラフィックが増えると、SEOに効果があるのでしょうか。Googleの検索エンジンは、ページ単位だけでなく、サイト単位で評価している可能性が高いです。そのため、トラフィックがあるサイトが、SEO上も有利だと考えている方がいるようです。

しかし、トラフィックとSEOには相関性がないと考えるべきです。仮に、トラフィックを増やすことで、SEO効果があるとすると、質の低いコンテンツであっても、悪質な手法によってトラフィックを増やせば、上位表示できることになります。

■悪質にトラフィックを増やす方法の例
・業者にお金を支払い、ページに何度もアクセスしてもらう
・ツールを利用して、ページに何度もアクセスする

検索上位の記事の質が低いとユーザーの満足度が落ちてしまい、その結果、Googleの評価が落ちてしまう可能性もあります。

Googleの「ウェブマスター向けガイドライン」によると、下記の記載があります。

・ユーザーをだますようなことをしない。

・検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。

引用:Google「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

「トラフィックを増やす=SEOの効果を期待できる」というわけではない点に注意しましょう。むしろ、トラフィックを増やす施策のひとつとして、SEOがあるイメージになります。

SEOでトラフィックを増やすための手順とは?

SEOでトラフィックを増やすためには、対策キーワードを決めて、受け皿となる記事を用意していく必要があります。下記のようなフローで対応していきます。

トラフィック seo

どのような手順になるのか、詳しく見ていきましょう。

優先度が高いキーワードを選ぶ

SEOでトラフィックを増やすには、検索エンジンを通して、記事を読んでもらう数を増やさねばなりません。このときに把握しておきたいのが、「検索ボリューム」です。検索ボリュームとは、一般的にはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで、月間で検索される回数のこと。

検索ボリュームは、

  • キーワード プランナー
  • Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

といったツールを利用することで確認できます。

トラフィック seo

▲キーワード プランナーで検索ボリュームを表示した画面例

 

トラフィック seo

▲Ubersuggestで検索ボリュームを表示した画面例

 

ただ、「検索ボリュームが多いキーワードで、とにかく記事を作ればいい」というわけではありません。なぜなら、トラフィックが増えたとしても、サイトの最終的な目的(売上貢献など)につながらなければ意味がないからです。

キーワードを選ぶときは検索ボリュームとともに、「優先度」を決めるのがおすすめです。最終的な目的に近いのか、接点を持ちたいユーザーが訪れてくれるのかといった視点で各キーワードに優先度をつけて、「対策キーワード」を決めていきます。

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既存記事があるかをチェックする

対策キーワードの選定ができたら、記事を執筆する流れとなります。しかし、サイトに複数の記事がある場合は、対策キーワードに対応する記事がすでに存在するケースもあります。

すでに執筆した記事がないか調べるには、Google Search Consoleを活用するのがおすすめです。Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」>「検索結果」で「検索キーワード」を入力すると、ランクインしている記事の「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」を確認できます。

数値を調べたら、下記のうちどちらの対応になるかを整理してください。

■対策キーワードで既存記事をチェックした後の流れ
・記事がない場合 → 新しい記事を作成する
・記事がある場合 → 過去に執筆した記事のリライトを検討する

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新しく記事を作成する

対策キーワードに対応する記事がない場合は、新しく記事を執筆します。検索上位を獲得するために、SEOライティングのポイントを押さえるようにしましょう。

ポイント1 ユーザーが知りたい情報を早めに出す

検索から記事にたどり着いたユーザーにとって、過不足のない情報になっているかを意識して、記事を執筆してください。ユーザーが知りたい情報は、結論ファーストで早めに出すように構成するといいでしょう。

ポイント2 魅力的なタイトルをつける

記事のタイトルには、対策キーワードを必ず入れるようにしてください。また、ユーザーが思わずクリックしたくなるような、魅力のあるタイトルになるよう心掛けましょう。

ポイント3 要点がまとまったディスクリプションを作る

ディスクリプションとは、検索結果に表示される記事の概要文のこと。記事の要点がまとまったディスクリプションを作るようにしてください。

ポイント4 ビジュアル要素を入れる

テキストばかりの記事だと、読みづらいと思われる可能性が高くなりますので、写真、イラスト、図版といったビジュアル要素を入れましょう。文章を補足するビジュアル要素によって、ユーザーが記事の内容を理解しやすくなります。

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リライトをする

対象キーワードの記事がすでにある場合は、リライトをするかどうかを検討します。リライトを実施するときは、記事の内容に合わせて改善すべき点を見定めることが重要です。

「トラフィック増加」の観点でいうと、リライト時には2つの改善施策を意識すべきです。

  • 検索順位を改善する
  • CTRを改善する

それぞれの施策の具体例と改善方法について、詳しく見ていきましょう。

検索順位を改善する

トラフィックが増えるかどうかは、やはり検索順位が大きく影響します。

例えば、検索ボリュームが同じ2つのキーワードで、

  • 検索順位1位(平均CTR:28.5%を想定)
  • 検索順位10位(平均CTR:2.5%を想定)

の場合のトラフィックを比較してみましょう。

「トラフィック=検索ボリューム×CTR」で計算してみると、検索ボリュームが2,000の場合、下記のようにクリック数に差が出てきます。

  • 検索順位が1位のキーワードのクリック数:570回
  • 検索順位が5位のキーワードのクリック数:50回

では、どのように検索順位を改善していけばいいのでしょうか。

検索順位が低いということは、既存記事は検索意図に応えた内容になっていない、あるいは情報量が足りないことが考えられます。検索上位の記事は、ユーザーニーズに応えた情報が盛り込まれているため、結果として検索エンジンに評価されているのです。上位記事の要素を洗い出して検索上位を獲得できるように、記事の構成を練り直しましょう。

その際、気をつけたいのが、「ユーザーが求めているのはどんな情報なのか」といった視点を持っておくこと。検索上位の記事を参考にしながらも、ユーザーが求めているなら、上位記事にはない情報を入れてもいいわけです。

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CTRを改善する

リライトをする際には、検索結果からのCTR改善も考えるべきです。CTRとは、「検索結果の表示回数に対して、実際にクリックされた回数の割合」のこと。

例えば、検索画面の表示回数が1,000に対して、CTRが1%だった場合を考えてみましょう。この場合、「検索結果に1,000回表示されたにもかかわらず、10回しかクリックされなかった」ということになります。仮にCTRを20%に改善できた場合は、クリック数が200回に増えます。その分、トラフィックが増えるということです。

では、CTRを改善すべき記事は、どのように選べばいいのでしょうか。基本的に、リライトするかどうかの選定は、「検索順位ごとの平均CTR」を基準に考えるのがおすすめです。

SISTRIX社の2020年のデータによると、検索順位が1位の場合、モバイル検索でのCTRは28.5%になります。自社サイトの記事が検索順位1位にもかかわらず、CTRが28.5%未満だとしたら、改善の余地がある状態です。

もちろん、競合記事や検索ユーザーの状況などによって、この数字は変動するといえますので、あくまで参考情報のひとつとして考えてください。

トラフィック seo

引用:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid – SISTRIX

 

CTR改善で有効なのは、記事のタイトルおよびディスクリプションの修正になります。ポイントは、次の3つです。

  • 対策キーワードが含まれているか
  • 内容を的確に示しており、ユーザーのニーズに合っているか
  • 興味が惹かれる内容になっているか

タイトルやディスクリプションを修正するだけで、CTRに大きな影響を与える可能性があります。

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参考:CTAの改善も対応すべき

トラフィックとは直接関係ありませんが、新しく記事を執筆する、あるいはリライトする場合には、CTAについても考えておくべきです。CTA(Call To Action)とは「行動喚起」のことで、記事に訪れたユーザーの行動を誘導するボタンやテキストを指します。

トラフィックが増加したところで、自社の商品・サービスの問い合わせや購入といった行動につながなければ、意味がありません。SEOで集めたトラフィックを有効活用し、目的につなげるための施策がCTA設置になります。

CTAを設置するのは、記事の冒頭や最後、あるいは記事内で、ユーザーの行動につながりやすい箇所にします。自然な流れで問い合わせや購入を促すことができるのが理想です。

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SEOでトラフィックを増加させるには体制づくりも重要

これまでお伝えしたとおり、トラフィックを増加させる目的だけを考えても、

  • 優先度の高いキーワードを選定する
  • 新しく記事を作成する
  • リライトを実施する

など、やるべきことは多岐にわたります。

実際に実施してみると、社内のリソースには限りがあり、「なかなか改善が進まない」「うまく成果につながらない」と悩むこともあるでしょう。このような場合は、外部のリソースを活用した体制構築を検討してみてください。

なおナイルでは、SEOやコンテンツ制作に関する悩みのご相談が可能です。SEOの方針や進め方で悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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トラフィックとSEOに関するよくある質問

トラフィックとSEOに関して、よく寄せられる質問があります。それぞれ回答しますので、参考にしてみてください。

Q. Google アナリティクスでトラフィックを確認する方法は?

Google アナリティクスでは、「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」で、コンテンツごとのトラフィックが確認できます。

トラフィック seo

確認できるアクセス数には、

  • ページビュー数:ユーザーがページを閲覧した回数
  • ページ別訪問数:ユーザーがページを訪問した回数(1回目の閲覧のみカウント)

があります。

Q. SEO以外のトラフィックを増加させる方法は?

トラフィックを増やすには、SEO以外にもさまざまな方法があります。一部になりますがご紹介しましょう。

SNS

TwitterやInstagramなどのSNSから集客します。共感や驚きを呼ぶような記事を作って、拡散させるバズマーケティングといった手法があります。

メールマガジン

自社に興味・関心の高いユーザーに対して、有益な情報をメールマガジンで届けて、サイトに誘導します。継続的にユーザーと接点を持てる点が、メールマガジンの強みです。

ウェブ広告

ウェブ広告を活用してトラフィックを増やすことも可能です。検索キーワードに応じて検索結果画面に広告を表示させるリスティング広告や、TwitterやFacebookを使ったSNS広告があります。

SEOによってトラフィックは増加する

SEOは、トラフィックを増加させる上で重要な施策です。SEOを実施することでトラフィックを増加させて、自社の商品・サービスへの訴求につなげていきましょう。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートも可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。

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