オウンドメディアの設計における重要なポイントを解説

オウンドメディア 設計

「マーケティング戦略の一環としてオウンドメディアを立ち上げたい。だが、一体どこから手をつければいいのだろうか?」そういった悩みを持っている方に向けて、オウンドメディアの設計において、重要なポイントをまとめています。オウンドメディアをどのように構築すればいいのか、ぜひ参考にしてみてください。

オウンドメディアを設計するための10ステップ

オウンドメディアを設計する際、しっかりとした手順に沿って進める必要があります。オウンドメディア設計について10ステップに分けて紹介しますので、それぞれのポイントについて確認していきましょう。

オウンドメディア 設計

STEP1 オウンドメディアの目的を明確にする

オウンドメディアを立ち上げる際には、「目的」を明確にしなければ、どれだけ効果を上げたかも漠然としてしまいます。また、すでに運用を始めている場合でも、チーム内で認識を合わせるため、あらためて目的を確認しておきましょう。

目的を明確にしたら、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定します。KPIとは、目標を達成するために実行すべきプロセスが、適切に実施されているかを数値化したもののこと。

例えば、「オウンドメディア経由の売上を2割増やしたい」という最終目標があったとしたら、そのために「ひと月のCVを5件増やす」「キーワード検索からの流入を10%増やす」「新規ユーザーを3件獲得する」といったKPIが生まれ、オウンドメディアでやるべきことが見えてきます。

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STEP2 テーマ・ターゲットを決める

次にオウンドメディアのテーマやターゲットを決めていきます。

自社の商品・サービスに興味を持ってくれるターゲットは、どのような情報を求めているのかを考えて、オウンドメディア自体のテーマを決めて、掲載する記事内容の統一を図ります。ターゲットを決める場合は、ペルソナ設定を行ってみてもいいでしょう。ペルソナとは、氏名や年齢、職業、趣味といったターゲットのプロフィールを作成していくものです。

さらに、SEO流入を考えるならば、テーマに沿った「キーワード」の設定を行っておきましょう。キーワードが明確になれば、コンテンツの方向性が見えてきます。

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STEP3 コンテンツマップを作る

記事全体の地図となる「コンテンツマップ」を作成していきます。コンテンツマップとは、サイト内のコンテンツがどのような構造になっているのか、可視化した図です。サイト内のどこにどういったコンテンツを用意するのか、マッピングしておきます。

STEP4 ワイヤーフレームを作る

サイトの配置設計図である「ワイヤーフレーム」を作成します。「サイトのヘッダーにどんな情報を載せるのか?」「サイドバーを配置するのか?」などを決めていきます。

STEP5 CMSを選択する

オウンドメディアの大枠が固まったら、次に利用するCMSを選択します。CMSとはContents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略称です。CMSでは、HTMLやCSSを書かずとも、テンプレートを活用したり、わかりやすいインターフェースを使ったりして、コンテンツの登録や更新が可能です。注意点として、一度、CMSを選択すると、別のものへ変更するのには手間がかかります。WordPress(ワードプレス)などシェアの高いCMSを使うと無難でしょう。

STEP6 サーバーを選択する

オウンドメディアの運営には、CMSの選択と同じタイミングでサーバーを選ぶ必要も出てきます。選び方を誤ると、ページの表示速度が遅くなったり、管理画面が使いづらかったりしますので、注意してください。

STEP7 解析ツールを導入する

オウンドメディアの運用においては、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを導入しておきましょう。PV、直帰率、回遊率、離脱率、コンバージョン(CV)、他サイトへの送客数、ランディングページ(LP)、Google検索結果の表示数、Google検索結果の平均掲載順位など、さまざまな数字を把握しておきます。オウンドメディアの方向性を調整するのに、解析結果を活用していきましょう。

STEP8 SNSアカウントを作成する

オウンドメディアの運用と連動する形で、Facebook、Twitter、Instagram、LINEといったSNSアカウントの作成を検討しておきましょう。ただし、SNSごとの特性と見込みユーザーをマッチさせる必要もあります。SNSを運用するならば、人的リソースを確保することも忘れないでください。

STEP9 エディトリアルカレンダーを作成する

エディトリアルカレンダーとは、コンテンツの公開時期などを記したスケジュール表です。オウンドメディアの更新スケジュールをカレンダーに落とし込んでおけば、コンテンツの進捗が把握しやすいという利点があります。作成したカレンダーをライターや編集者、マーケターといったメンバー同士で共有すれば、よりスムーズな運用を行うことができます。

STEP10 コンテンツのフォーマットを決める

オウンドメディア内の記事作成においては、統一感のあるフォーマットにしておく必要があります。タイトルのつけ方のルール、文体、見出し、段落、文章の長さをあらかじめ決めておきましょう。

オウンドメディア運用を着実に進めよう

オウンドメディアを設計するための10ステップは、必ずしも順番通りに行う必要はありません。時に同時進行しながら、着実に進めていってください。

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