スタッフ募集をSnapchatだけで受付けるアイリッシュパブ

アイルランドのあるパブでは、スタッフ募集の申込みが文字通り簡単[snap]だ。

ダブリン地区で7月に新店舗を開くSober Laneは、求職申し込みをSnapchat経由でのみ受け付けている。友達に非永続的な写真やビデオを送るアプリだ。

パブのオーナー、Ernest Cantillonは、金曜の午前に募集を開始して以来、すでに2000通のSnapchatを受け取ったと私に話した。Cantillonは、他の会社やレストランでSnapchatをこのように使った例は聞いていないと言っていた。

「人気になることは知っていましたが、これほどとは思いませんでした」とCantillonは言った。

バーはTwitterで、Snapchat のユーザー名SoberlaneD4で、6月26日から受け付けるとアナウンスした。

「仕事につきたければ、感銘を与えてほしい」とバーはツイートした。

Cantillonによると、バーがSnapchatを求人に使うと決めたのは、イノベーティブでクリエイティブな求職者を見つけだし、すぐに個性を見られるからだという。

「ダブリンにはものすごい数のバーがあって、殆どの店で同じようなものを売っています」とCantillonは言う。「違うのは、スタッフだけです」

これまで送られてきた傑作には、バーテンダがカクテルを作ってるビデオや、シェフがランチを料理しているビデオがある、とCantillonは言う。コスチュームを着てマジックを披露するビデオを送ってきた人もいた。

Snapchat経由で申し込んできた2000人のうち、20人ほどを雇うつもりだとCantilonは言っている。月曜日の時点で、すでに15人の候補者と面接して6人を採用した。

Cantillonは、このアプリを使うと応募者を迅速に評価できるが、従来の求人プロセスよりも差別的だと批判する人々もいると言った。

彼いわく、これまでの求人方式は求職者、雇用者双方にとって時間の無駄が多すぎるという。必要なことはすべてSnapchatで知ることができたと彼は言った ― 最大10秒間しか残らない写真かビデオで。

「私が知りたいのは、何枚皿を運べるか、客を喜ばせることができるかどうかだけ」とCantillonは言った。「どちらもSnapchatを見ればわかります」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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