オウンドメディアとは、企業が運用するWebメディアのことで、一般的には自社の商品やサービスの認知拡大、購買促進のために活用されます。
しかし、オウンドメディアの立ち上げ・運用にあたっては、専門スキルを持つ人的リソースやに加え、コストについても気になる方が多いでしょう。
この記事では、オウンドメディアの構築、および運用にかかる費用相場や内訳、節約できるポイントについて、詳しく解説します。
なお、ナイルでは、オウンドメディアの立ち上げにあたってよくある課題や、それらの課題の解決方法を紹介した資料をご用意しています。
オウンドメディアを検討中の場合は、まずこちらをご覧いただき、スムーズな運用にお役立てください!
オウンドメディアの立ち上げを検討中の方へ
オウンドメディアには「ブランディング」「リード獲得」「広告費削減」といったメリットがありますが、運営には課題がつきものです。本資料では、事前に押さえておきたい4つのよくある課題と解決策をまとめています。また、オウンドメディアの必要性にお悩みでしたら、ぜひ無料相談をお申し込みください!必要性から一緒に検討します 。
オウンドメディアの構築にかかる費用の相場は?
オウンドメディアを構築する際の費用相場は、Webサイトの制作のみなら50万円前後、戦略設計などマーケティング戦略のサポートも含めると100万~300万円以上になると考えられます。
ただし、オウンドメディアの構築費用は、求める機能や規模に応じて大きく異なるため、自社のニーズに合わせて適切な価格帯を選ぶことが重要です。
ここからは、価格帯ごとにどのようなことをやってもらえるのかを見ていきましょう。
<オウンドメディアの構築にかかる費用相場>
無料~20万円未満でできること
無料~20万円未満の費用でできることは、無料、または低価格のCMSを利用した、オウンドメディアの構築です。
CMSのテンプレートを活用してデザインを設定し、基本的なコンテンツを配置できますが、デザインや機能のカスタマイズは限られた範囲にとどまります。
そのため、設定を自社で行うか、制作会社に依頼するかで、費用は変動します。
この価格帯では、SEOやWebマーケティング戦略の立案などを外注することは難しく、これらは自社で対応する必要があるでしょう。
コストを抑える代わりに、自社での作業負担が増える点に注意が必要です。
20万~100万円未満でできること
テンプレートではなく、オリジナルデザインのオウンドメディアを構築したい場合は、20万~100万円未満の費用が必要でしょう。
この費用が捻出できれば、CMSを利用したオリジナルデザインの構築を制作会社に依頼できます。
ただし、オウンドメディアのデザインのクオリティや機能性を向上させることができますが、コンテンツ制作や細かなSEOについては、別途費用がかかる場合もあります。
100万~300万円未満でできること
100万~300万円未満の費用があれば、戦略設計からオリジナルのサイト制作まで、一気通貫でオウンドメディアの構築が可能になるでしょう。
この価格帯では、オウンドメディアの戦略設計や、CMSのカスタマイズ、デザインを外注することができ、オウンドメディアの構築に必要な要素を包括的に依頼できます。
戦略設計を外注することができれば、中長期的な視点でリード獲得~コンバージョンにつながる施策を提案してもらえるため、効率的に成果を出せるメディアを作ることができるでしょう。
300万円以上でできること
300万円以上の費用があれば、さらに高度なデザインや機能の実装、数本のコンテンツ制作も含めた外注が可能になるでしょう。
独自の要件に合わせた、特注のCMS開発をする場合は300万円以上かかるケースもあります。
しかし、そこまで手をかけないのであれば、オウンドメディアを0(ゼロ)から構築する際の初期費用として、300万円程度の予算で一通り外注することができると考えられます。
<参考記事>
【まとめ】オウンドメディアの作り方から費用相場、ドメイン決めを徹底解説
オウンドメディアの構築にかかる費用の内訳
オウンドメディアを構築する際には、さまざまな費用が発生します。
主な費用の内訳は、下記になります。
<オウンドメディア構築にかかる費用の主な内訳>
それぞれの費用について、詳しく見ていきましょう。
戦略設計費
戦略設計費とは、ターゲットユーザーの設定、コンテンツ戦略の立案、顧客獲得の方法など、オウンドメディア全体の戦略を策定するための費用です。
オウンドメディア構築・運用にあたっては、戦略が適切にできていないと、リード獲得やコンバージョンといった成果に結びつけられません。
自社に知見があれば、内部で対応するのがベストですが、知見がない場合は外部の専門家に依頼することで、より効率的な戦略でオウンドメディアを構築することができます。
デザイン、コーディング費
デザイン費とは、オウンドメディアのビジュアルを作るための費用です。
既存のテンプレートデザインを使う場合と、オリジナルデザインを作成する場合とで、費用が大きく異なります。
一方、コーディング費とは、デザインをインターネット上で閲覧可能にするための技術的な作業にかかる費用のこと。
プログラミング言語を用いて、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを作成するため、専門的なスキルが必要になります。
オウンドメディアのページ数や機能の複雑さによって、デザインやコーディング費用は変動します。
CMS構築費
オウンドメディアの制作や編集・管理を簡単に行うシステムであるCMSを構築するための費用です。
デザインやコーディングは専門的なスキルが必要なため、コスト削減のためにCMSを活用することがあり、その構築費用になります。
一般的には、CMSの初期設定やデザイン作成、CMS導入・実装などの費用が含まれますが、独自のCMSを開発する場合には、高額な費用がかかる場合もあります。
なお、上記3つの費用に加え、構築自体には必要ありませんが、オウンドメディアにはコンテンツ(記事)が不可欠です。
立ち上げのタイミングにはコンテンツがいくつかあったほうが良いため、構築と並行して作っておきたいところ。
オウンドメディアの運用にかかる費用相場は?
オウンドメディアを構築した後は、運用のフェーズに移ります。
この段階でかかる費用は、主にコンテンツ制作やアクセス解析などの作業関連です。
自社ですべてを運用することも可能ですが、オウンドメディアを拡大したり、商品・サービスの売上を伸ばしたりしたい場合は、専門家に依頼することをおすすめします。その際は、月額20万円を超えることもあります。
<オウンドメディアの運用にかかる費用相場>
無料~月額5万円未満でできること
費用を抑えたい場合は、無料~月額5万円未満でオウンドメディアの運用が可能です。
自社で運用する場合は費用がかかりませんが、外注する場合はオウンドメディアの維持・管理のみであれば依頼できるでしょう。
月額5万~20万円未満でできること
月額5万~20万円未満の費用では、オウンドメディアの維持・管理費に加え、アクセス解析や運用アドバイスを外注することができます。
コンテンツ制作を外注することができることもありますが、解析や運用アドバイスなどのコンサルティング費用と併せて依頼するのは難しい可能性が高い、いずれかを選ぶ形になるでしょう。
月額20万~50万円未満でできること
月額20万円以上の予算があれば、アクセス解析や運用アドバイスといったコンサルティング費用に加え、少ない本数であればコンテンツ制作まで外注することができるでしょう。
コンサルティングからコンテンツ制作まで、オウンドメディアの運用業務を一括して行っている会社に依頼すれば、より効率的なメディア運用ができます。
月額50万円以上でできること
オウンドメディアを立ち上げてすぐは、なるべくコンテンツを増やしておきたいフェーズになるため、しばらくはある程度まとまった本数のコンテンツを制作し続けるのが望ましいです。
もし、コンテンツ制作のリソースが不足している場合は、50万円以上の予算を確保しておくと、コンサルティングも含めて充実した支援が受けられます。
コンテンツの本数が溜まってきたら制作費用を減らしたり、ほかの施策の費用に回したりすることを検討してもいいでしょう。
オウンドメディア運用にかかる費用の内訳
オウンドメディアの運用費の相場がわかったところで、その内訳について詳しく見ていきましょう。
運用にあたっては、下記のような費用がかかります。
<オウンドメディア運用にかかる費用の主な内訳>
サイト維持費
サイト維持費は、レンタルサーバー代やCMS利用料など、オウンドメディアをオンライン上に保つための基本的な費用です。
レンタルサーバー代は、自社サーバーではなく、レンタルサーバーを用いるときの費用です。
CMSは無料で利用できるものがほとんどですが、デザインや機能などが複雑になる場合は別途利用料がかかる場合があります。
そのほか、不具合の調整などを行うサイト保守費用なども発生します。
コンテンツ制作費
コンテンツ制作費は、文字通りオウンドメディアで公開する記事や動画、ホワイトペーパーなどを制作するための費用です。
コンテンツ制作を外注する際、記事やホワイトペーパーの場合なら、原稿制作を一通り(企画から執筆・編集、校正まで)やってもらうケースもあれば、制作の一部(執筆のみ、など」を依頼するケースもあります。
それぞれで費用が異なるため、自社でどこまで対応するかを事前に決めておきましょう。
<参考記事>
ホワイトペーパーとは?目的やメリット、制作方法を紹介
CMS入稿費
記事の場合は、原稿が完成したらそれをCMSに入稿し、公開準備をする作業が必要です。
専門的なスキルが必要というほどの作業ではないため、社内リソースが活用できるのであれば、外注しなくてもいいでしょう。
データ分析、改善提案コンサルティング費用
オウンドメディアを立ち上げたら、ただコンテンツを溜めていくだけでなく、実績データをチェックして現状を把握し、改善を繰り返すことが重要。
ただセッション数を追うだけでなく、どのチャネルからユーザーが流入しているのか、どのページがコンバージョンされやすいのかなどを分析した上で、より効率的にリード獲得やコンバージョンを増やすための施策を検討しなければなりません。
このあたりを外注する場合は、コンテンツ評価レポートや、コンテンツ改善、導線改善提案などが作成されます。
オウンドメディアの構築・運用における注意点
オウンドメディアを構築・運用する際には、ある程度の費用がかかること認識し、中長期的な計画を立てることが重要です。
ここからは、オウンドメディアの構築・運用における注意点について解説します。
<オウンドメディアの構築・運用における注意点>
戦略なしで構築・運用しても効果を得づらい
オウンドメディアは、戦略を立てることでターゲットユーザーに適したコンテンツを発信でき、リード獲得やコンバージョンの向上を図ることができます。
戦略を立てずに運用すると、ターゲットが曖昧になって発信内容に統一感がなくなり、セッション数は増えるかもしれませんが、リード獲得やコンバージョンといった本来の目的を達成することができない可能性が高まるでしょう。
オウンドメディアは決して安くはない費用をかけて構築・運用をするものですので、オウンドメディアのビジネスゴールと、それに向けた戦略を設計し、効率的に進めてください。
どの工程を外注するかで費用が変動する
オウンドメディアの構築・運用を外注する際は、依頼する作業の範囲によって費用が大きく変わります。
オウンドメディアの立ち上げ経験があり、戦略設計や分析、改善提案ができる、コンテンツ制作のスキルがあるなど、社内に知見のある人材がいる部分は自社で対応することで、費用を抑えることが可能です。
一方で、社内に一切知見がなく、オウンドメディア制作のすべてを外注するのであれば、初期費用や運用費用としてまとまった金額が必要になります。
外注の範囲を決める際には、社内リソースをどこまで活用できるかを検討し、費用対効果を考慮しましょう。
費用の安さだけで外注しないほうがいい
オウンドメディアの構築・運用にかかる費用を抑えたいからといって、安さだけを重視して外注するのはおすすめできません。
費用が安価であるということは、サポート内容が不十分であったり、質が高くなかったりするケースもあるため、成果が出づらくなる可能性があります。
オウンドメディアは長期的な運用が求められるため、専門知識や実績が豊富で、自社の都合も考慮した支援をしてくれる外注先を選びましょう。
内製化しても人件費は発生する
オウンドメディアの構築・運用を社内で行えばコストがかからないと思われがちですが、実際には人件費が発生します。
内製しても、適切にオウンドメディアを運用するには複数名のスタッフが必要になるため、それにかかる人件費は少なくないでしょう。
外注と内製のコストを比較した際、外注したほうが成果が出やすく、経済的な場合も少なくありません。
そのため、内製を検討する際には、「オウンドメディア構築にかかる費用の内訳」「オウンドメディア運用にかかる費用の内訳」で紹介した項目を踏まえて、内製で行う場合、外注する場合とでそれぞれのコストを算出し、どのような体制が最も費用対効果が高いかを検討しましょう。
オウンドメディアの運用費を節約するポイント
オウンドメディアの運用にあたっては、なにかしら外注費用が発生しているケースがほとんどだと考えられますが、なるべく費用は抑えたいですよね。
高い費用対効果を狙うためにも、次の3つの節約ポイントに注目して運用を進めるといいでしょう。
<オウンドメディア運用で節約できるポイント>
制作する記事を見極めて本数を絞る
オウンドメディアで記事を制作する場合は、優先して作っていく記事のテーマを見極めて、無駄なく効率的に制作していくことが、費用の節約につながります。
基本的には、コンバージョンされやすい記事(自社の商品・サービスに直接結びつくテーマ)から着手してください。
自社の商品・サービスに関連性が強いテーマの記事じゃなくても、コンバージョンしてもらう導線を作ることで貢献するものになる可能性はありますが、まずはコンバージョンに近い記事を先に作っておくのが鉄則。
そうすることで、効率的に成果が出る流れを作ることができます。
オウンドメディアの戦略設計を外注すれば、制作する記事の提案に加え、着手する優先順位をつけてもらうことができるでしょう。
SEO施策を行う場合も同様に、キーワード選定の際に優先して対策するワードをあらかじめ示してもらうことで、費用の無駄がなく効率的な記事制作を進めることができます。
<ナイルがお客様にご提出しているキーワードリストの例>
対策するキーワードの優先度を高・中・低で示しています。
記事制作の外注範囲を絞り、一部を内製化する
記事制作のプロセスには複数の工程があり、その一部を内製にすれば節約ができます。
記事制作の主な工程は、次のとおりです。
<記事制作の主な工程>
- 企画立案(SEOならキーワード選定)
- 構成案策定
- (必要あれば取材・)執筆
- 原稿校正
- CMS入稿
例えば、上記の工程でCMS入稿を自社で行うだけでも、多少は制作費を削減できます。
さらに大幅な節約を目指す場合は、構成案の策定や、取材・執筆を外注するなど、自社のリソースや持っているスキルに応じて、内製化できる部分はないかを検討してみましょう。
制作した記事をほかの施策に活用する
制作した記事をオウンドメディア内だけではなく、ほかのマーケティング施策にも展開することで、マーケティング全体のコストを削減できます。
例えば、下記のようにコンテンツを再利用すると、より費用対効果が高まるでしょう。
<記事コンテンツの活用例>
- SNSやメールマガジンで記事をシェアする
- ホワイトペーパーなど資料化し、マーケティング施策に利用する
例えば、既存記事をSNSやメールマガジンでシェアすることで、新たに各施策用のコンテンツを制作するリソースを使う必要がなくなるほか、記事への流入数も増やすことができるでしょう。
また、BtoB企業のオウンドメディアの場合は、記事をホワイトペーパーなどのように資料化すれば、リード獲得や営業ツールとして再活用できます。
「ナイルのSEO相談室」のホワイトペーパー(無料お役立ち資料)一覧ページ
「オウンドメディアの記事」という枠にとらわれず、制作したコンテンツをさまざまな施策に活用することで、費用を抑えることにつながるだけでなく、効率的にリード獲得やコンバージョンにつなげることができます。
<参考記事>
オウンドメディア運営を外注するメリットは?選び方のポイントを解説
価値あるオウンドメディアを運用するための課題と解決策
オウンドメディアは、広告に頼らずに、自社商品・サービスの認知拡大やリード獲得、コンバージョンへの貢献など、さまざまな効果が期待できる手段。
しかし、運用にはコストだけでなくとある程度の人的リソースが長期間に渡って必要です。
実際に、全研本社株式会社の「2022年オウンドメディアに関する調査」によると、多くの企業がオウンドメディアに挑戦するものの、約8割が2年未満で運用を停止しています。
参考:全研本社株式会社「2022年オウンドメディアに関する調査」
早期の運用停止を避けるには、オウンドメディアを運営する企業が直面しやすい課題を理解し、その解決策を実行することが大切です。
オウンドメディアの運用の課題
オウンドメディアを持つ企業が直面しやすい主な課題は、次のようなものです。
<オウンドメディアの運用の主な課題>
人手不足・スキル不足
オウンドメディアを運用する場合、多くの企業が人材不足やスキル不足に陥ります。
運用する企業の中には、担当者が1~2人と少数で、さらにほかの業務と掛け持ちしているために、すべてのリソースをオウンドメディアの運用に割けないなど、慢性的に人手不足であるケースは少なくありません。
さらに、運用担当者にWebマーケティングの知見がないことも多くあります。
成果を出すにあたってのスキルが不足していて思ったような成果が出ず、運用を停止してしまうのです。
成果が出るまで時間がかかる
オウンドメディアは、本格的に成果を実感するまでに2年はかかるといわれています。
しかし、そのあいだに社内で「取り組みの評価ができない」といわれたり、短期的な効果を求められたりすることも多いです。
そのため、オウンドメディアとはある程度の時間をかけて成果が目に見える施策であると、立ち上げを決める前に社内の理解を得ることが重要です。
さらに、成果につなげるまで、チーム全体で運用をやり抜く覚悟を持つ必要があります。
コンテンツを継続的に制作できない
オウンドメディアは、継続的にコンテンツを制作して公開していくことが求められます。
記事にしても動画にしても、コンテンツを1本作るのに多くの工数や労力がかかるため、それを月に数本、長期的に作り続けるためのリソースを保つことは簡単なことではありません。
そのため、「思っていた以上に制作が大変で本数を作れない」「編集作業が間に合わずに公開が遅れ気味」などの悩みが尽きないのです。
さらに、成果が出るまで時間がかかることも踏まえると、立ち上げて間もない時期は費用対効果の面でも評価されにくいため、メディアの運用が停止してしまう要因になります。
コンテンツの質を担保できない
質の低いコンテンツは検索エンジンから評価されにくいため、SEO面で不利になり、自然検索流入数を獲得しづらくなります。
そのため、オウンドメディアのコンテンツは質の高さが求められます。
質の高いコンテンツを継続的に公開していくことで、検索エンジンからの評価が高まれば、検索順位の上位表示が期待できるでしょう。
すると、流入数が向上するほか、ユーザーからの信頼性を高めることにもつながります。
企業としての信頼度を上げるためにも、高品質のコンテンツを作りたいところですが、コンテンツづくりには専門的なスキルが必要。
プロの編集者が制作に携わっていないと、質を担保することが難しくなります。
コンテンツのネタが切れしてしまう
オウンドメディアを立ち上げて間もない頃は、コンテンツのテーマがスムーズに決められても、1年2年とコンスタントにコンテンツを作っていくと、ネタが尽きてしまうことはよくあります。
これはSEOの場合も同じで、選定していたキーワードを狙った記事を作り終えてしまい、新しいキーワードを見出せないケースは少なくありません。
Webマーケティングに精通している人材がいれば、自社の商品・サービスにつながるユーザーのニーズを改めてあぶり出すことができそうですが、いない場合は運用が止まる要因になるでしょう。
オウンドメディアを成功させる方法
ここまで解説してきたとおり、オウンドメディアの運用においては、さまざまな悩みに直面します。
その課題を解決し、オウンドメディアを成功させるためには、専門家の支援を受けることが一番の近道です。
例えば、オウンドメディアの構築から運用の支援を行っているナイルでは、次のような支援サービスを行っています。
<ナイルのオウンドメディア支援例>
- 戦略設計からコンテンツ制作、効果検証までを支援し、成果を可視化
- 記事の企画、執筆、編集、校正まで、コンテンツ制作を一気通貫で担い、継続的にサポート
- 独自のトリプルチェック体制で、継続的な質を担保
- 専門コンサルタント、編集者のアサインで人材不足やスキル不足、コンテンツのネタ切れを解決
オウンドメディアを成功させるためには、継続的にユーザーとの接点を持ち、価値ある情報を発信することが重要。
せっかくオウンドメディアを立ち上げても、継続できなければ成果にはつながらず、費用をかけた意味がなくなってしまいます。
ナイルでは、お悩みに合わせた適切な支援を行っています。
オウンドメディア支援について興味がある方は、こちらからお問い合わせください。
オウンドメディアの構築・運用支援の成功事例
ここからは、ナイルでご支援したオウンドメディアの構築や運用支援の成功事例を見ていきましょう。
<ナイルのオウンドメディア支援事例>
後発オウンドメディアで月10万セッション達成 | 第一生命保険株式会社
第一生命保険株式会社「ほけんの第一歩」
まず紹介するのは、第一生命保険株式会社のオウンドメディア「ほけんの第一歩」の事例です。
生命保険の基礎知識や選び方などを発信する同メディアは、人の健康やお金に関するYMYL領域に該当するため、ほかのジャンルに比べGoogleからの評価基準が厳しいうえ、知名度の高いライバルがいるなかで集客する必要がありました。
そこでナイルは、元々ある認知度を強みとして次の施策を開始します。
<行った施策>
- メディアに合ったKPIを設定
→キーワードごとに期待できる検索順位、月間セッション数の推移などを提示する - CVを見込めるキーワードを選定
→問い合わせ・資料請求などの評価軸を設けて優先度を付ける - クオリティを重視した記事制作
→SEOを取り入れつつ、専門的で正確な知識をわかりやすく伝える
結果として、開設から6ヵ月で月10万セッションを達成し、社内で「今さらアピールするほどでもない」と考えていた商品にニーズがあるとわかるなど、新たな価値の発見につながりました。
本事例は次の記事で詳しく紹介しているので、ご一読ください。
2021年、第一生命保険株式会社は自身が運営するオウンドメディア「ほけんの第一歩」を立ち上げました。生命保険の基礎知識や選び方といったコンテ... 【インタビュー】第一生命保険株式会社、「後発」オウンドメディアが成果を生んだ理由 - www.seohacks.net |
オウンドメディアの戦略設計からコンテンツ制作までトータル支援|松尾産業株式会社
松尾産業株式会社「PEAKS MEDIA」
松尾産業株式会社は、塗装原材料や自動車部品をメインに、製造業向けの商材を扱う商社です。
製造業の技術者やかかわる人とつながりを持つために、オウンドメディア「PEAKS MEDIA」の運営に着手しました。
最初にペルソナを設計した後、オウンドメディアのテーマやコンセプトを決める際に行ったのが、ユーザーが目標を達成するまでの行動や体験を図にする「コンセプトダイアグラム」の作成です。
社内のさまざまな職種の社員10人以上で、提供する価値の共通認識を以下のように作り、メディアの方針を一貫できるよう努めました。
その結果、読者からは「かっこいい」「おもしろい」といったポジティブな反応を得るメディアを完成させています。
本件の詳細は次の記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
塗料原材料や自動車部品を中心に、製造業向けの商材を幅広く扱う松尾産業株式会社。製造業に向けた情報発信の取り組みとして、2023年5月にオウンド... 【インタビュー】オウンドメディアの戦略設計からコンテンツ制作までトータル支援|松尾産業株式会社 - www.seohacks.net |
ローンチから2年で月間100万SS!オウンドメディア立ち上げ設計〜コンテンツ支援事例|株式会社トライアルカンパニー
株式会社トライアルカンパニー「トライアルマガジン」
ディスカウントストアとスーパーマーケットの複合店舗であるスーパーセンター「トライアル」を運営する株式会社トライアルカンパニーでは、オウンドメディア「トライアルマガジン」を運営しています。
メインの情報発信をチラシで行っていたところ、新聞の購読率が下がっている状況を課題と感じ、新たな顧客接点のチャネルとしてオウンドメディアの立ち上げを決意しました。
オウンドメディア運営で意識したのは、働きながら家事や育児に励む、忙しいユーザーの生活が少しでも楽になるノウハウ、そしてそのような人たちがトライアルで買い物することの利便性を伝えることです。
具体的には、次のような施策を実施しています。
<行った施策>
- トライアルの利便性や商品にまつわるストーリーを伝える、コンバージョンを意識したコンテンツの制作
- 新規顧客を獲得するため、質の高さを意識したSEOコンテンツ制作(公開した記事のリライトやタイトル修正も含む)
- 季節ものの記事は旬が来る前にアップデートし、最新の情報に切り替える
ローンチ後は半年足らずで17万クリックされた記事が発生し、立ち上げから2年で100万セッション、3年で200万セッションを達成しました。
「トライアルマガジン」の事例は次の記事で詳しく紹介しています。
「あなたの生活必需品店」をコンセプトとしたスーパー「トライアル」を全国で展開している株式会社トライアルカンパニー。ナイルとの取り組みは202... 【インタビュー】ローンチから2年で月間100万SS!オウンドメディア立ち上げ設計〜コンテンツ支援事例|株式会社トライアルカンパニー - www.seohacks.net |
オウンドメディアの構築・運用は、社内のリソースや知見を踏まえて外注するのがおすすめ
オウンドメディアは、適切な戦略設計のもと、質の高いコンテンツを作り続け、改善を繰り返す長期的な運用によって成果を出す施策です。
Webマーケティングの知見を持つ人、コンテンツ制作のスキルがある人をはじめ、さまざまな専門家がタッグを組んで運用していくことが求められることから、立ち上げにあたってはそれなりの覚悟が必要になります。
ただ、しっかり運用を続けることができれば、高い費用対効果が生まれる可能性が高い施策ですので、自社のリソースや知見がある部分は内製し、足りない部分は専門家に外注するといった体制を組むのがおすすめです。
ナイルでは、オウンドメディアの戦略設計からコンテンツ制作、改善提案まで、一気通貫でビジネスゴールをご支援しています。
具体的なご支援の内容や費用、事例などをまとめた資料をご用意しておりますので、オウンドメディアの立ち上げや運用についてお悩みがありましたらぜひご覧ください。
オウンドメディアの立ち上げ・運用をプロが支援します
ナイルが提供するオウンドメディア支援サービス、記事制作・コンテンツ制作代行を詳しく紹介しています。「見積もりが欲しい」「オウンドメディアを作っていいか不安」とお考えでしたら、お気軽に無料相談をお申し込みください!
オウンドメディアの立ち上げ・運用費用はいくら?相場と節約のポイントはナイルのSEO相談室で公開された投稿です。