IBMは、第2四半期で市場予測を上回る結果を残しながらも、株価は、業績発表以来、下がっている。同社の売上は243.6億ドル、非GAAP 1株当たり利益(EPS)4.32ドルだった。GAAPベースでは、4.12ドル。
アナリストは、IBMの非GAAP EPSを4.29ドル、売上を241.3億ドルと予測していた。
売上高は対前年比で2%減少した。IBMはリリース文で、同社のクラウド売上は「2014年に入って以来50%以上」成長していると語った。また「モバイル売上」も、2014年に100%「以上」増加したと言っている。
しかしこれらの収益は、同社の伝統的収益源と比べると微々たるもののようで、影響力は小さい。同社サービス事業の売上は、1%減の139億ドルだった。ソフトウェア売上は、1%増を確保し65億ドルだった。
IBMのハードウェア事業売上は、前年から11%減の33億ドル。
四半期末の負債は465億ドルで、2013年第2四半期の387億ドルから増加している。同期末の保有現金は97億ドルだった。半年間の営業純利益 ― 非GAAP ― は、前年並みだった。
なぜIBMは、予測を上回ったのに値が下がるのだろうか。2014年の非GAAP EPS 18ドルという反復された目標値は、投資家の期待するものではないのかもしれない。低成長の時期に過去の目標を再確認しても、信頼は喚起できない。いわゆる「成長市場」やBRIC諸国において、IBMが売上を落としている ― それぞれ7%、および2% ― ことも問題になりうる。
IBM CEO Virginia M. Romettyは、いつも通りポジティブな単語を連ねた。「第2四半期、当社はさらに転換を進めることができた。クラウド、ビッグデータと分析、セキュリティー、およびモバイルにおける戦略的な必須事項は、順調に実施された」。投資家は感銘を受けていない。
2日前、IBMはAppleとの広範囲にわたる提携を発表し、両社が協力してエンタープライズ市場を戦う意志を示した。IBMは、このニュースの後そこそこ株価を上げた。同社のある程度ポジティブな業績に対する反応は、すでに株価に反映されていたのかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)