地味なSEOブログでありつつも3年も継続することができた。
これもひとえにこのブログを読んで下さる皆様のおかげである。
これは社交辞令でも何でもなくって、本音で暖かいコメントに励まされてやってこられたのだ。
実は毎週ブログを書きながら、こんなありきたりの内容を書いて何の役に立つのだろう・・・。と内心冷や汗をかきながらアップしているのである。
でも続けてきてよかったと思う。
ブログを始めるまではSEOというWebの業界の中のさらに狭い一業界の片隅でひっそり生きていたのだが、今は自分自身が主人公であると感じている。
これはうぬぼれではなく、ブログといったメディアは一人一人を主人公にする、極めて能動的なコミュニケーションツールなのだろう。
ブログを書かれたことがない方は書かれてみることをお勧めする次第である。
まあ、続けていくのはとっても辛いですけど・・・
さて、前置きが長くなったが本題である。
今までのSEOをテーマにした小説を4本アップしてきた。
全て悪徳SEO業者が行うSEOスパムによって被害を受ける小説である。
実際のところここまで悪いSEO業者は今はさほど多くはない。
クレームをつければそれなりに対応してくれるケースが多い。
しかし、今でも悪徳業者は存在するし、またユーザー側においてSEO業者を使う知恵がなければ、結果として悪徳SEO業者に依頼したのと同じことになるかも知れない。
なので悪徳SEO業者を避けるためにどうするか?
SEO業者の施策によって被害を受けないためにはどうすればよいか?について私なりの考えをSEO小説の総括として述べておこうと思う。
- その施策に価値があるかどうかを検証する
そもそもそのキーワードで上位表示したとしてもほとんど儲からないキーワードがある。
上位表示された場合のキーワードの有用性は、検索数とニーズの二つの観点から検証されなければならない。
検索数が多く、自サイトの顧客になりうるキーワードは有用なキーワードだ。その観点からキーワードを提案してくれる業者でなければならない。 - SEO業者の施策の内容を理解する
- ペナルティになった場合の契約書上の対応を確認する
これが最重要事項である。
契約中にペナルティになった場合は回復する支援を無償で行う、あるいはリンクを撤去した上で無条件で契約を解除することができる。といった条文が必要である。 - Googleのウェブマスターツールの導入は必須
ウェブマスターツールを導入しないと、手動ペナルティの有無が確認できない。
ペナルティになったかどうかがわからないし、SEO業者が行っている被リンクの質の確認もできない。ウェブマスターツールの導入を嫌がる業者は警戒しなくてはならない。施策でペナルティになったことをクライアントに隠そうとする意図がある可能性が高い。
- 被リンクの確認を行う
まずはSEO業者が施策を開始する前に被リンクをダウンロードしておく。
その後、増えたリンクを見ればそのSEO業者のリンクの質がどのようなレベルかわかる。
リンクの質は、SEOについて素人であったとしてもかなり分かる。明らかに不自然であったり、読む価値のないページからのリンクは質が悪いのである。最初にリンクをダウンロードしておくことには、もう一つの意味がある。
もし、ペナルティを受けた場合に、SEO業者が張ったリンクを把握できるようにしておくためでもある。
ペナルティを受けて業者がリンクをはがす場合に、ちゃんとはがしたかどうかを確認するためにも必要だ。ちなみにリンク施策の開始前と開始後のリンクの差分を調べるために誰でも簡単にチェックできる方法は、EXCELのvlookup関数を使うのが簡便でお勧めだ。
- そもそもそのSEOが必要なのかを吟味する
SEOの巧拙はサイトの集客力を大きく左右する。失敗すると逆に大きくアクセス数を失う事態を招く。これが最も避けなければならない事態である。何もしない業者の方がまだはるかにましだといえる。
やる必要がなければSEOを業者に外注しない方がいい。もし、業者の提案が魅力的だった場合であっても、リスクとの兼ね合いで判断しなければならない。業者がノーリスクだと言っている場合は特に要注意。実際にノーリスクなSEO施策も確かに存在はする。
見分け方として、自動的に集客力がアップなんてSEO施策は100%スパムだと断言して差し支えない。それ以外の提案であれば納得のいくまで説明を受けるのが重要だ。
小説に出てくるクライアントはこのあたりの確認を全く行っていない。
内部施策・外部施策ともに内容を理解できるためのスキルが必要である。それがなければ施策の良否を判断できない。
担当者は最低限HTMLやCSSは多少は読める必要がある。
ペナルティになった場合は、有料で回復作業を行うのであればわざとペナルティにして、それをネタにしてまたお金を取る(盗る?)といったやり方で食い物にされる可能性がある。小説中の会社はこのような被害を受けている。どこの業者とは書けないのだが、このような悪徳業者も存在しているので要注意だ。