MozillaがWebアプリケーションをクロスプラットホームにテスト/デバッグできるツールをローンチ(まだ実験段階)

Webアプリケーションを作るとき、とくにデバッグをするときには、各ブラウザ間の微妙な違いがでかい面(つら)をし始める。ひとつひとつのブラウザでアプリケーションをテストするのは面倒な作業だし、テストを自動化するための便利な方法もない。その原因の一つは、各ブラウザの開発ツールが互いに会話できないことだ。しかしMozillaはこのたび、Firefoxの開発ツールをChromeやiOSに接続して、これらのWebアプリケーションをFirefoxからテストできるためのアダプタを作った。

今のところこの新しいツールを使えるのは、Firefox Developer ToolsアドオンをインストールしているFirefoxのNightlyビルドだけだ。そして相方(あいかた)は、Chrome 37のベータと、iOS上のSafariだ(デスクトップはノー)。

こんな制約があるのは、このツールがまだきわめて実験的なプレビューリリースであるためだが、でもFirefoxのチームはかなり前からこれに取り組んでいる。Mozillaによると、一般公開できるのは数か月先だそうだ。

Firefoxのチームは今日、こう書いている: “実機テストにまさるものはない。しかしデバイス上のデベロッパツールは、使いづらくてベンダ固有のものが多い。クロスプラットホームな開発では、各ブラウザのデベロッパツールの違いをすべて覚えて、頭を切り替えながらテストしなければならない”。

チームは元々これを、FirefoxとFirefox on AndroidとFirefox OSを接続するために作った。このツールには、インスペクタとデバッガとコンソールが含まれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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