バイオプシー(biopsy)をせずに血液でがんを検査するテスト方法Guardant360を提供しているGuardant Healthが今日(米国時間2/3)、シリーズCで5000万ドルを調達したことを発表した。これで同社の資金調達総額は9000万ドルになる。今回のラウンドはLightspeed Venture Partnersが仕切り、Formation 8と、これまでの投資家Khosla VenturesとSequoia Capitalが参加した。
同社が血液によるがん検査を初めて商業化し、Guardant360を立ち上げたのは約1年前だ。それはバイオプシーによらず、同社独自のDNA配列を利用することによって、同社によれば、がん細胞内の遺伝子の変異が医師にとってよく分かるようになる。
これまで医師たちは、バイオプシーを採ってラボに送り、検査させていたが、それは結果が出るまでに時間がかかっていた。しかもがん細胞は変異して従来の治療が効かなくなることがあるが、医師が、ある治療法が実際に有効かどうかを事前に知ることは難しい。Guardant360は、血流の中に入り込んだ腫瘍片のDNAを取り出し、その腫瘍のゲノムを配列して、それにマッチする正しい治療法を見つける。
Guardant360は、バイオプシーの代わりに血液を使ってリアルタイムで、乳、肺、皮膚、および前立腺のがんを検査する初めての商用製品だ。
世界のがん検出市場は、利益性も高い。その売上規模は2020年に1690億ドル近くになる、と予想されている。IlluminaやSequenom、Foundation Medicineなども、同様の、血液によるがん検査の開発を計画中であると言っている。Guardant Healthによれば、腫瘍学者/専門医の中でハイテクによるソリューションを利用している者はわずか30%だそうだ。
同社は今回の資金を、会社の成長と、医師たちに対する同社製品の普及活動に充てていきたい、としている。Guardant HealthのCEO Helmy Eltoukhyは、“この新たな資金により事業の規模を拡大して、バイオプシーフリーの血液検査に対する大きな需要に応え、医師たちが患者にとって効果の高い治療法を見つけるお手伝いをしたい”、と言っている。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))